インスタで見たあの絶景列車に乗ってみたい!
緑の茶畑の中を青い車体が走り抜ける姿…スリランカの「紅茶列車」は世界でも屈指の美しさを誇る鉄道として有名です。


しかしちょっと待ってください。その夢の列車旅、実は知らないと大変な落とし穴があるんです。



7時間以上もガタゴト揺られる長旅、定刻通りに来ない列車、ぎゅうぎゅう詰めの車内…。
初めての個人旅行でスリランカ国内を全て電車移動するのは、正直かなりハードルが高いかもしれません。
とはいえ、「だから紅茶列車は諦めるべき」なんて話ではありません。



絶景も快適さも両方ゲットできる裏技があるんです!
本記事では、紅茶列車を含むスリランカの鉄道旅の魅力と現実、そして時間や快適性の問題を解決する賢い移動プランについて、徹底解説していきます。
スリランカの電車旅で楽しむ絶景 – 人気の「紅茶列車」とは?
スリランカの鉄道網は19世紀イギリス統治時代に敷かれた路線を今も引き継いでおり、コロンボから主要都市へ放射状に延びています。


列車はゆったりとした走りで旅情たっぷり。



中でも観光客に一番人気なのが高原地帯を走る紅茶列車です。この愛称で呼ばれる区間は、キャンディ~ヌワラエリヤ~エッラ(Ella)間の山岳ルートのことで、南アジア随一とも称される絶景が続きます。





車窓からは一面に広がる緑の茶畑や雄大な渓谷、美しいアーチ橋(ナインアーチブリッジ)など絵葉書のような景色が次々現れ、まさに「移動=観光」を体感できるでしょう。


紅茶列車の魅力は景観だけではありません。とにかく運賃が安いのも旅人には嬉しいポイントです。
例えばコロンボ~キャンディ間約120kmの鉄道料金は、3等でわずか約180ルピー(約80~90円)、1等でも約500ルピー(約250円)程度です。紅茶列車区間の主要駅間(キャンディ~エッラ間約170km)でも、1等指定席で数百円~せいぜい数千円程度と破格です。
スリランカ鉄道には1等・2等・3等の座席クラスがあり、1等車は全席指定で冷房付き・展望車連結の列車もあります。2等車も急行なら指定席が取れて座席もクッション付きで比較的快適です。



一方、3等車は木製ベンチの自由席で常に超満員。長時間の乗車は体力的にかなりハードなので、観光で利用するなら早めに1等または2等の指定席券を確保するのがおすすめです。
切符の入手方法は日本のようなネット予約がやや難しく、基本は乗車30日前から主要駅窓口で発売されます。電話予約や公式サイトでのオンライン購入も可能ですが手数料が上乗せされます。
近年は「12Go」など旅行予約サイトでの代理手配も普及し、特に紅茶列車は予約開始直後に埋まるほど人気なので早めの手配が肝心です。
紅茶列車に乗るベストシーズンはいつ?
せっかく絶景列車に乗るなら、一番きれいに景色を楽しめる時期を選びたいですよね。スリランカは地域によって雨季と乾季が異なるため、紅茶列車が走る中央高原エリアも季節によって表情が変わります。





一般的には冬の乾季(12月~3月頃)が天気も安定しおすすめです。



特に1~2月は雨量が少なく、山々の緑と青空のコントラストが美しいでしょう。また、7~9月頃も比較的降雨が少ない傾向にあり狙い目です。
逆に10~11月は北東モンスーンの影響で高原地帯に雨が多くなるため避けた方が無難です。
ただし山の天気は変わりやすく、乾季でも霧や小雨はあります。晴れた日も霧に包まれた日も、それぞれ幻想的な風景が楽しめるのが紅茶列車の魅力です。
なお、現地の大型連休や週末は避けるのが賢明です。地元の人々で車内が大混雑し、チケット入手も困難になるためです。
スリランカ電車旅の現実:知っておきたいメリット・デメリット
ここまで紅茶列車を中心にスリランカ鉄道の魅力を紹介しましたが、実際に列車移動する際の注意点もしっかり押さえておきましょう。



まず一番の難点は、時間通りに運行しないことです。スリランカでは列車の遅延は日常茶飯事で、1~2時間遅れは珍しくありません。



特に途中駅から乗る場合、前方区間の遅れがどんどん累積して「一体何時に来るの?」という状況もしばしばです。
加えて路線網自体も日本ほど発達しておらず、鉄道だけで島内の主要観光地すべてにアクセスするのは困難です。8つの世界遺産が四方に点在するスリランカでは、鉄道駅から遠い名所も多く、結局は途中から車やバスを使う必要が出てくるケースも多いのです。


さらに快適性の問題も無視できません。前述の通り指定席を確保できれば良いのですが、取れずに自由席に乗る場合は席取り競争が熾烈です。
大荷物を抱えて乗車したはいいものの、通路まで人で溢れて身動きが取れない…なんてこともあり得ます。
列車によっては発車直前にホーム変更になるケースもあり、慣れない旅行者は翻弄されがちです。加えて、スリや置き引きなど盗難にも注意が必要です。
実際、混雑した車内でリュックのファスナーを開けられたり網棚の荷物を取られたりという被害報告もあります。貴重品は身につけ、大きな荷物も常に目を配るといった自衛策が欠かせません。


総じてスリランカの鉄道旅は「効率より体験重視」と言えます。時間に余裕があり、移動そのものを冒険として楽しめる人には最高ですが、短い日程であちこち観光したい場合は計画的に挑む必要があります。無理なく旅程に組み込むためには、列車以外の移動手段もうまく併用することがポイントです。
列車だけに頼らないで!バス&タクシーチャーターを組み合わせた旅程
短期間で効率よくスリランカを巡りたいなら、電車以外の移動手段も積極的に活用しましょう。
スリランカには鉄道以外に大きく分けてバス(路線バス/長距離バス)とタクシーチャーター(運転手付きレンタカー)という選択肢があります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、上手に組み合わせることで旅の快適さが格段にアップします。
長距離バスは安いけど過酷?安全面にも注意
スリランカではバス網が非常に発達しており、主要都市はもちろん田舎の村までバスで行けると言われるほどです。
特にコロンボ~キャンディやコロンボ~ゴール(Galle)間など主要ルートには、冷房付きの高速バス(エアコンバス)が早朝から夕方まで頻発しています。
しかも運賃は驚くほど安く、例えばコロンボ~キャンディ間(約120km)の場合、普通バスで150~300ルピー(約75~150円)、エアコン高速バスでも1000ルピー(約500円)程度です。「安さ」と「本数の多さ」がバス移動最大のメリットと言えるでしょう。


スリランカの長距離バス。写真左は空調付きの高速バス、右は国営の赤いローカルバス(コロンボ中央バススタンドにて)。料金は格安だが乗り心地や運転の荒さには注意が必要です。



しかしその反面、バス旅は過酷でリスクも伴います。まず運転がとにかく荒いことで有名で、高速バスは猛スピード&急カーブ連発で「ジェットコースター並み」の揺さぶりを受けることもあります。



立って乗車する羽目になれば酔いや疲労も倍増するでしょう。ローカルバス(普通バス)はさらに過激で、常に超満員・冷房なしの車内に排気ガスと砂ぼこりが充満し、正直快適さは期待できません。
ライバル会社同士で乗客争奪の“競争運転”が日常化し、実際に競り合いが原因の事故も後を絶たないといいます。加えて治安面でも、混雑する車内ではスリに遭うリスクがありますし、大きな荷物は自分の手元から離れると盗難不安があります。
日本の外務省も「スリランカ国内移動の際は安全な手段の確保に努めてください」と公式に注意喚起しており、特に深夜の公共バス利用は避けるべきと警鐘を鳴らしています。
米国務省に至っては「現地の公共バス利用は安全上おすすめできない」とまで警告しています。こうした事情から、バス移動は「安いが過酷」と総括できます。
ローカルな雰囲気や冒険を味わいたいバックパッカーには貴重な足ですが、限られた日程で効率重視の旅行なら無理に使う必要はないでしょう。
タクシーチャーターで快適・効率アップ!初心者こそ活用すべき理由
ではもう一つの手段、タクシーチャーターを見てみましょう。


これは運転手付き専用車を貸し切るサービスで、旅行中ずっと自分専用の車+ドライバーを確保できる贅沢な移動手段です。「お金で時間と安心を買う」とも言われ、短期旅行では最も安全かつ合理的な移動方法です。


実際、日本人旅行者には主要観光地を効率よく巡る手段として専用車チャーターが一般的で、安全かつ快適に観光できたという声がたくさん上がっています。



女性の一人旅でも政府公認の信頼できるタクシーチャーターを手配し、空港送迎から観光まですべて安心して快適に任せることができます!
タクシーチャーター最大のメリットは自由度の高さと安心感にあります。貸切なので出発時間も行き先もすべて自分達のペースで決められ、途中で気になる場所があれば自由に寄り道することも可能です。
冷房完備のプライベート空間で移動でき、荷物も車内に置いて観光できるので常に身軽。盗難やスリの心配もぐっと減ります。
運転手は土地勘があるプロですから渋滞を避けた裏道も知っていますし、日本とは比べ物にならない無謀運転が跋扈する道路事情でも安心して身を任せられます。日本語に対応したドライバーや日本人経営の会社もあり、言葉の不安がある初めての旅行者でも安心です。



「でも専用車なんて高いのでは?」と思うかもしれません。しかし費用面も意外と合理的です。
チャーター料金は1台あたりのため同行者で割れば1人あたりの負担は大幅に下がります。ここからは日本で最安値を謳うスリランカタクシーチャーターサービスの価格をベースにみていきます。


例えば5日間で72000円のプランで借りたとします。すると1日あたり約14,400円となります。この車を2人で利用すれば、一人7,000円程度になります。
さらに家族4人で使用する場合を考えてみましょう。3人の場合はVANタイプになるので1日あたり3000円の料金が華さんされて5日間で87,000円になります。1日あたりだと17,400円ですね。家族4人で利用なので1人あたりで考えると4,350円と格安で利用できるようになります。



さらに時間短縮によって余裕が生まれ、体力の消耗も防げるため、限られた日程で多くを見て回りたい場合にはむしろコスパが良い選択とも言えるでしょう。
信頼できるタクシーチャーター会社選びも重要なポイントです。幸いスリランカには日本人向けの手厚いサービスを提供している会社が存在します。その一つが「スリランカタクシーチャーターサービス」です。





日本人が運営しており、日本語でのやり取りや要望のきめ細かな対応が可能なうえ、政府公認のドライバーが安全運転で案内してくれます。
口コミでも「効率よく回れてスリランカの魅力を存分に知ることができた」「初めてでも終始安心して過ごせた」と評判で、初めてのスリランカ旅行にはまさにうってつけと言えます。


列車とタクシーでいいとこ取り!紅茶列車も諦めない賢い旅プラン!
ここまで見てきたように、スリランカ旅行では紅茶列車の絶景体験とタクシーチャーターの効率性を組み合わせるのが最善策です。



実際、「紅茶鉄道の区間はぜひ電車に乗りたいけど、それ以外は車で回りたい!」という旅行者も多く、この柔軟なプランこそが時間を有効活用しつつ絶景も楽しめる裏技なのです。
例えば、キャンディ~エッラ間を紅茶列車で旅する場合を考えてみましょう。まずコロンボやシギリヤ等で観光した後、チャーター車でキャンディ駅まで送ってもらいます。
そこで紅茶列車に乗り込み、絶景を満喫しながら約7時間の鉄道旅を楽しみましょう。





終点のエッラ駅に到着したら、再び待機していたチャーター車にピックアップしてもらいます!
こうすれば長時間の列車移動も一度の体験で済みますし、エッラ到着後はそのまま車でホテルへ向かったり、周辺観光に出かけたりできます。



現地に精通したドライバーなら人気列車の切符手配を代行してくれることもあり、「乗り方が分からない」「チケットが取れない」などの不安も解消できます。
このように紅茶列車の区間だけ列車旅を組み込み、その他の移動は信頼できる車に任せることで、時間ロスや荷物の悩みとは無縁の充実旅程が実現します。
実際、スリランカを4~5日で巡る日本人向けモデルコースでも、多くは全行程チャーター車で回りつつ一部で鉄道体験を盛り込むプランになっています。バス+鉄道だけでの旅は費用こそ抑えられるものの体力勝負で上級者向けです。
初めてのスリランカ個人旅行なら、多少お金をかけても安全・快適な移動手段を確保することが、結果的に思い出深い旅への近道となるでしょう。


最後に、主要区間の所要時間と費用の比較を簡単にまとめました。列車は「安いけど遅い」、バスは「安いけど過酷」、タクシーは「高いけど速く快適」という傾向がお分かりいただけると思います。
移動区間 | 列車(所要時間 / 運賃) | バス(所要時間 / 運賃) | タクシーチャーター(所要時間 / 料金) |
---|---|---|---|
コロンボ~キャンディ(約120km) | 約2.5~3時間 / 約250円 | 約3時間 / 約500円 | 約2.5時間 / 約6,000円(車1台) |
キャンディ~エッラ(約170km) | 約7時間 / 約500円 | (直通なし※乗継で約6時間 / 約400円) | 約4時間 / 約10,000円(車1台) |
コロンボ~ゴール(約130km) | 約2.5時間 / 約300円 | 約2時間 / 約300円 | 約1.5時間 / 約8,000円(車1台) |
※上記の所要時間・料金は目安です(為替レート1円≒2ルピー)。交通状況や車種、交渉次第で変動します。
まとめ:紅茶列車も怖くない!賢い移動術でスリランカを満喫しよう
初めてのスリランカ個人旅行で電車移動を計画している方へ、最後にポイントを振り返ります。
- 「紅茶列車」キャンディ~エッラ間は世界有数の絶景ルート。 緑の茶畑や渓谷、九段橋など車窓風景は圧巻で、一生の思い出になる体験です。ただし非常に人気のため指定券は早めの予約が必須です。
- スリランカの列車旅は「安いが時間が読めず快適性も低い」。 列車の遅延は当たり前、自由席は常に満員で体力勝負。全行程を鉄道だけで移動するのは、時間に余裕がない限り非現実的です。
- 長距離バスは格安だが初心者にはハードル高め。 現地のバスは運転が荒く、常に混雑。事故リスクや盗難リスクもあり、特に深夜の利用は避けるべきと公式にも警告されています。
- タクシーチャーターの活用で時間と安全を確保。 専用車なら渋滞やダイヤを気にせず動け、冷房車内で荷物も預けて身軽に観光できます。費用は他の交通より高いものの、複数人で割れば割安になりコスパ良好です。
- 紅茶列車は美味しいとこ取りでOK! 絶景区間だけ列車に乗り、それ以外は信頼できる車で効率移動するのが賢い方法です。例えば紅茶列車乗車後にタクシーでピックアップしてもらうなど柔軟に組み合わせれば、快適さと感動体験の両方を諦めなくて済みます。
最初は不安もあるかもしれませんが、ポイントさえ押さえればスリランカ鉄道の旅は決して難しくありません。絶景紅茶列車で心ゆくまで写真を撮り、あとは専用車でラクラク観光…そんないいとこ取りの旅をぜひ実現してください。限られた旅程でも、あなたもきっと「インド洋の真珠」スリランカの魅力を存分に満喫できるはずです!
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