緑豊かな山々に囲まれたスリランカの古都「キャンディ」は、文化と自然が調和した魅力あふれる街です。
街の中心には神聖な仏歯寺(ぶっしじ)がそびえ立ち、夕暮れ時にはキャンディ湖畔に祈りの太鼓が響き渡ります。

色鮮やかな衣装を身にまとったダンサーが舞うキャンディアン・ダンスのショー、芳醇な香り漂う紅茶工場でのテイスティング体験など、初めて訪れる旅行者でも思わず心奪われる体験が満載!
写真映えするスポットも点在し、文化好きにもインスタ好きにもたまらないキャンディの見どころを徹底ガイドします。
キャンディ(Kandy)ってどんな街?基本情報と魅力
スリランカ中央の山岳地帯に位置するキャンディは、かつて島で最後まで独立を保った王国の都でした。
1815年に英国に併合されるまで王朝が続いた歴史から、現在も王宮跡や伝統文化が色濃く残る文化都市です。街全体が「スリランカの聖地」としてユネスコ世界遺産に登録されており、仏陀の牙(聖なる歯)を祀る仏歯寺を擁することから、今なお国内仏教徒最大の巡礼地となっています。
毎年7~8月には仏歯寺のペラヘラ祭り(エサラ・ペラヘラ)が開催され、豪華に飾り付けられた象や踊り手たちによる大パレードが街中を練り歩きます。この祭り期間中は世界中から観光客が集まり、キャンディの熱気は最高潮に達します。





さらにキャンディはセイロン紅茶発祥の地としても知られ、周辺の高原地帯に点在する茶畑では紅茶栽培が盛んです。
郊外の工場で茶葉の製造工程を見学したりテイスティングを楽しんだりと、紅茶好きにはたまらない体験スポットも充実しています。



また、キャンディはあの「世界で最も美しい鉄道の旅」の出発点でもあります。市内の駅から出発する高原列車は青い車体を揺らしながら茶畑やジャングルの中を走り抜け、エラやヌワラエリヤ方面へ向かう絶景ルートとして人気です。




初めてスリランカを訪れる方にとって、キャンディは同国の自然・歴史・文化のエッセンスを一度に味わえる絶好の目的地と言えるでしょう。


キャンディ仏歯寺(ダラダーマーリガーワ)- 仏陀の歯を祀る世界遺産の寺院
キャンディ観光で最初に外せないのが仏歯寺(Sri Dalada Maligawa)です。街の中心に位置し、かつての王宮の一部でもあった寺院で、その名の通り仏陀の遺歯(仏牙)が安置されています。




4世紀にインドからスリランカへ密かに持ち込まれたと伝わるこの聖歯は、歴代王が崇拝し王権の象徴とされた由緒正しい宝物。仏歯寺はその聖なる仏牙を守るため堅牢に造られており、1988年に「キャンディの聖地」として世界文化遺産に登録されました。



外郭の中に仏歯を安置する塔が入っている入れ子構造となっています!


寺院内の見どころは、金色の屋根をいただく仏歯を納めた祠堂(仏舎利堂)や、精巧な彫刻が施された木造の祈念堂など。仏舎利堂には二階の内陣に仏牙を収めた小さな黄金の容器が安置され、通常は扉の奥に隠されています。


しかし1日3回、朝・昼・夕の決まった時間帯のみ扉が開かれ、参拝者は遠目にその宝容器を拝むことができます。
朝は夜明け前5時半頃、昼は9時半頃、そして夕方は6時半頃が開扉のプージャ(礼拝)時間です。特に夕方の回は太鼓や法螺貝の音が境内に響き渡り、観光客にも人気の時間帯。




ただし扉の前には長蛇の列ができ、奥の仏牙そのものは距離があってほとんど見えません。雰囲気を味わうものと割り切って、押し合いになる人波の中で敬虔な空気を体感してみましょう。



参拝の際は服装規定とマナーにも注意が必要です。肌の露出を避けた服装(肩を覆う上着や膝下まであるボトムス)が求められ、入口で履物を脱いで裸足で入場します(靴預け所でチップが必要)。
また、大きな荷物や危険物の持ち込みは禁止で、入口では空港さながらのセキュリティチェックが行われます。外国人観光客の入場料は2,000ルピーで、チケットは自動券売機で購入可能。
開館時間は朝5:30~夜20:00頃までと長めですが、先述のプージャ時間帯以外は仏牙の祠堂は閉じているため、見学は昼間でも十分楽しめます。敷地内には仏教博物館などの付属施設もあり、各国の仏教文化の違いを比較できて興味深いので時間があればぜひ立ち寄ってみてください。
なお、祭り以外の通常時でも朝夕は地元の信者で大変混雑します。比較的空いている早朝(夜明け前)を狙うと静かな雰囲気でお参りできますが、夜明け前の女性の単独行動は避け、安全には十分注意してください。仏歯寺はキャンディ市民の信仰の拠り所であり、観光客にとってもキャンディの歴史と文化を体感できる必訪スポットです。


感動必至!キャンディアン・ダンスの伝統舞踊ショー
キャンディの夜の楽しみとしてぜひ体験したいのが、迫力満点のキャンディアン・ダンス(キャンディアンダンス)鑑賞です。
キャンディに伝わる伝統舞踊と音楽のショーで、夕暮れ時に毎日開催されています。腰太鼓やシンバルの躍動的なリズムに合わせ、男性舞踏手たちが力強くステップを踏み、女性舞踏手たちがしなやかに舞い踊る様子は圧巻。


民族衣装や仮面を付けた踊り子たちが次々に登場し、最後には火のついた棒をくぐる火渡りの儀式なども披露され、1時間があっという間に感じられる内容です。
主な会場はキャンディ湖のそばにある「キャンディ文化芸術センター(キャンディ芸術協会ホール)」や仏歯寺裏手の「YMBAホール」など。



キャンディ文化芸術センター(キャンディ芸術協会ホール)まではキャンディ仏歯寺からは220mで距離は徒歩で3分です!


開演時間は一般的に毎日17:00頃(会場によっては18:30開演の場合もあり)で、料金は大人約2,000ルピー前後。
人気が高いため当日券では満席になることもあります。確実に良い席で見たい場合は、WhatsAppなどで事前予約すると10%割引の1,800ルピー(約900円)程で予約できるサービスも提供されています。会場によっては宿泊ホテルや旅行代理店を通して予約可能です。



観賞時は開演30分前には到着しておき、できれば前方席を確保しましょう。
会場は扇風機のみでかなり蒸し暑くなるので、飲み水を持参すると良いです。ショーが始まるとカメラのシャッターを切る音と熱気に包まれますが、撮影はOKなので臨場感あふれる写真をたくさん撮りたいところ。
ただしフラッシュは舞台の邪魔になるため控えましょう。キャンディアン・ダンスはキャンディに来たなら見逃せない伝統芸能です。異国情緒あふれる音と舞の世界に浸れば、スリランカの文化への理解が一層深まるはずです。
Geragama Tea Factory(ギラガマ茶工場)でセイロン紅茶の奥深さに触れる
スリランカと言えば有名なのが紅茶、特に「セイロンティー」です。キャンディ近郊には19世紀にセイロン紅茶の父ジェームズ・テイラーが茶樹栽培を始めたゆかりの地があり、現在も多くの茶園と工場が稼働しています。



旅行者に人気の紅茶工場見学スポットが、キャンディ中心部から車で約30分ほどの場所にあるGeragama Tea Factory(ギラガマ紅茶工場)です。


広大な茶畑に囲まれた工場では、無料のガイドツアーで紅茶の製造工程を丁寧に見学できます。



ちなみに日本語で解説をしてくれる女性もいますよ!




収穫された茶葉を大きな棚で乾燥させ、機械で揉み・発酵・選別する一連のプロセスを、各工程の担当スタッフが実際に機械を動かしながら説明してくれます。ゆっくり簡単な言葉で話してくれるため内容は比較的理解しやすいでしょう。茶葉を乾燥させる燃料にはゴムの木の薪を使うなど、細部へのこだわりも興味深いポイントです。
一通り見学した後は、お待ちかねの紅茶の試飲タイムがあります。基本のブロークン・オレンジ・ペコー(BOP)茶だけでなく、参加人数によってはゴールデンチップスやシルバーチップスといった高級茶も特別に味わわせてもらえることがあります。



私は一番高級なGolden Chipsを購入しました!50gで4000円程度でした!
工場直売のショップでは、多種多様なフレーバーティーやギフト用パッケージ紅茶が購入可能。お気に入りの一品を見つけたら、ぜひお土産にゲットしてください。価格も市価より割安で品質も折り紙付きなので安心です。
なお、工場見学は基本年中無休で予約不要ですが、日曜や祝日は生産ラインが止まっている場合もあるため、稼働している平日午前~午後3時頃までの訪問がおすすめです。
またキャンディ発の紅茶工場ツアーには、このGeragamaのほかセイロン紅茶博物館(Ceylon Tea Museum)の見学を組み合わせるプランもあります。
限られた滞在時間で複数の茶園を巡りたい方は、専用車チャーターやオプショナルツアーを検討するとよいでしょう。キャンディ近郊の茶畑ドライブは景色も素晴らしく、爽やかな高原の空気を感じられる癒しのひとときになります。
歴史薫るキャンディ・クイーンズホテル-宿泊もできる白亜の名建築
仏歯寺の真正面に建ち、街のシンボルとなっている白い建物がクイーンズホテル(Queen’s Hotel)です。





150年以上の歴史を持つコロニアル様式のホテルで、元々はキャンディ王朝最後の王の宮殿として建設された建物が起源となっています。
イギリス統治時代には総督邸や軍司令部として利用され、その後1840年代に「マラバル・ハウス」という宿泊施設となり、1895年までには現在のクイーンズホテルという名称で営業するようになりました。王族や英国高官にも愛された由緒あるホテルでありながら、現在は3つ星クラスの手頃な価格で泊まれることも魅力です。
純白の外壁と赤い屋根瓦のコントラストが美しい外観は、まるで英国の街角に迷い込んだかのような雰囲気。建物内部には重厚なシャンデリアが輝くロビーや、木製手すりの優雅な大階段、アンティークな手動式エレベーターなど、植民地時代の面影を色濃く残す調度品が並びます。


館内にはクラシックなレストランやバーも併設されており、宿泊しなくてもティーラウンジで優雅に紅茶を楽しむことも可能です。
ロケーションはキャンディ随一で、仏歯寺の入口まで徒歩1分という至近距離。



朝の礼拝に合わせて早朝に仏歯寺へ参拝したい人や、ペラヘラ祭り期間中に部屋のバルコニーからパレードを鑑賞したい人にとって、これ以上ない立地です。
内装はシンプルでクラシックな造りになっています。




ホテルの目の前からはキャンディ湖畔の遊歩道にもすぐアクセスでき、周囲の散策拠点としても最適。ホテル北側には地元で人気の南インド料理店「Balaji Dosai」の本店があり、南側斜め向かいには近代的なショッピングモールキャンディ・シティセンターもあります。



まさに街の中心に位置するクイーンズホテルは、キャンディの歴史と便利さを体現した存在と言えるでしょう。
祭り目当ての場合は1年前から予約するくらいの気持ちで計画しましょう。
また、ホテル内の「ロード・マウントバッテン・ラウンジバー」は第二次大戦中に連合軍東南アジア司令官だったルイス・マウントバッテン卿が常宿としたことにちなみ名付けられたバーです。歴史好きならバーで一杯嗜みながら往時に思いを馳せてみるのも一興です。
キャンディ観光でもう一歩先へ!その他の見どころスポット
上記以外にも、キャンディには魅力的なスポットがたくさんあります。時間に余裕があればぜひ訪れてみたい場所をまとめました。
キャンディ湖とアーサーズシート展望台 – 街を見渡す絶景ポイント



キャンディ市街の中心に横たわるキャンディ湖(Kandy Lake)は、街に潤いを与える美しい人造湖です。
最後の王、ウィクラマ・ラジャシンハが1807年頃に築かせたもので、「ミルクの海」の異名を持ちます。湖中央の小島は王族のレジャースポットだったとも言われ、湖畔には王妃の水浴場跡(現在は図書館兼警察詰所)など歴史的建造物も残っています。
昼は湖面に青空と雲が映り込み、夕暮れには水面がオレンジ色に染まる様子は格別。観光で歩き疲れたら湖畔のベンチで一息つき、ゆったりした風景を楽しんでください。湖の周囲は歩いて一周40~50分ほど。早朝や夕方の散策は涼しく、地元の人々の生活の様子ものぞけておすすめです。入場料等はなく24時間自由に散策可能です。



湖の南側山丘には、キャンディ随一の絶景スポットとして知られるアーサーズシート展望台(Arthur’s Seat View Point)があります。


市街地から徒歩でも登れる小高い丘で、登り切った先の展望台からはキャンディ湖と街並み、仏歯寺や遠くの白い大仏像まで一望できます。標高約550mと市街より少し高いだけですが、遮るもののないパノラマは写真映えも抜群。
特に朝の澄んだ空気の中や夕暮れ時のサンセットビューは感動的です。坂道を歩くのが大変な場合は、市内からトゥクトゥク(バジャージとも呼ばれる三輪タクシー)で5~10分ほどで上まで連れて行ってもらえます。
展望台の利用は無料・常時開放ですが、周辺に物売りの子供達がいることもあるので適度に対応しましょう。
丘の上の白い大仏(バヒラワカンダ寺院) – 夜景も映えるシンボル
キャンディの町を見渡す高台に鎮座する、真っ白な巨大仏像をご存知でしょうか。
これはバヒラワカンダ寺院(Sri Maha Bodhi Viharaya)の大仏像で、高さ約26mにも及ぶキャンディの新たなランドマークです。1993年に建立された比較的新しい仏像ですが、市内のどこからでも見えるその存在感から「ホワイトブッダ」と呼ばれ親しまれています。


日中に市街地からふと丘の方を見上げると青空を背景に佇む大仏が目に入り、夜にはライトアップされて神秘的に浮かび上がる姿が印象的です。
寺院へは街中からトゥクトゥクで約10分。山の斜面を登った先の境内からはキャンディ湖と町並みを見渡せる絶好のビューポイントにもなっています。



入場料は300ルピー程度で、仏歯寺同様に服装規定(肌の露出禁止)と靴を脱ぐマナーがあります。巨大仏像の足元まで登る階段があり、間近で見上げる仏様の表情には迫力がありますよ。
頂上からは360度に広がるキャンディの景色を堪能でき、特に夕暮れから夜にかけて街に灯りが点る時間帯はロマンチックです。市街から手軽に行ける夜景スポットとしてもおすすめですが、人通りが少なくなる夜遅い時間は避け、安全のため明るいうちに訪問しましょう。
ペラデニヤ王立植物園 – 花々と巨木が彩る癒しのガーデン
自然好き・植物好きなら、キャンディ郊外のペラデニヤ王立植物園(Royal Botanic Gardens)も外せません。


市中心から約6km、西隣の町ペラデニヤに位置し、車やトゥクトゥクで20分ほどです。59ヘクタールの広大な園内には、4000種以上もの植物が生い茂り、年間120万人もの人々が訪れる世界有数の植物園です。
19世紀に英国人によって創設され、スリランカ固有種から世界の珍しい植物までコレクションされていますが、なかでもラン(蘭)のコレクションは特に有名。



色とりどりのランが咲き乱れる温室は、多くの植物ファンを魅了しています。
そのほかにも、空に向かって幾重にも枝を広げるジャイアント・ジャバ・フィグ(通称「アンブレラの木」)や、竹林、ヤシの並木道、スパイスガーデンなど見所がいっぱい。
熱帯フルーツがなる木々もあり、時にはリスや鳥たちの姿も観察できます。敷地が非常に広いため見学には2~3時間は見ておいた方がよいでしょう。入口で配布されるマップを参考に効率よく回るのがおすすめです。
入園料は少々高めで大人3,540ルピー(外国人料金)。開園時間は朝7:30~夕方17:00までです。キャンディ市街から行く場合、トゥクトゥク往復を半日チャーターしたり、路線バス(Kandy–Peradeniya間)を利用することもできます。豊かな自然に癒されたい時、ペラデニヤ植物園で南国の花々に囲まれるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
キャンディ・マーケット(中央市場)でローカル体験
観光名所だけでなく、現地の暮らしを垣間見るならキャンディ中央市場(Kandy Municipal Central Market)に行ってみましょう。キャンディ駅やバスターミナル近くにある屋内市場で、新鮮な野菜や果物、スパイス、肉・魚、日用品、衣料品、お土産物まであらゆる品が所狭しと並びます。
2階建ての市場内を歩けば、南国フルーツの甘い香りやスパイスの香辛料の香りが漂い、五感を刺激されること間違いなし。現地の人々の活気も凄まじく、どの店も笑顔で声をかけて商品を勧めてきます。特にスリランカならではのスパイスは種類豊富で、シナモンやカレーリーフ、ターメリックなどまとめ買いする旅行者も多いです。
ただし観光客と見るや強引に売り込んでくるお店もあるので、値段交渉と押しの強さには要注意。店ごとの客引きが強く「カモにされてしまう」感覚を覚える人もいるでしょう。



興味がない商品はきっぱり断り、購入する際も焦らず納得いくまで交渉してください。市場内はやや雑多で足元も悪い場所があるため、動きやすい靴で訪れると良いです。
入場は無料で朝7時頃から夜9時頃まで営業しています。買い物だけでなく撮影スポットとしても面白く、市場の人々にカメラを向けると満面の笑みでポーズを決めてくれることも。
スリランカ人の人懐こさに触れられるローカル体験として、旅の合間にぜひ立ち寄ってみてください。ちなみに市場入口には郵便局もあり、旅先から絵葉書を出したい時に便利です。
主要観光スポット・アクティビティ情報まとめ:
スポット名 | 開館・開催時間(目安) | 入場料(外国人) | 特記事項・備考 |
---|---|---|---|
仏歯寺(スリランカ キャンディ) | 5:30–20:00(プージャ 5:30/9:30/18:30) | 2,000 LKR | 靴脱衣・服装規定あり;年中無休 |
キャンディアン・ダンスショー | 毎日17:00開演(約1時間) | 約2,000 LKR | 芸術協会ホール他;予約で割引有 |
ペラデニヤ王立植物園 | 7:30–17:00 | 3,540 LKR | キャンディ郊外6km;蘭コレクションが有名 |
バヒラワカンダ寺院(白い大仏) | 6:00–18:00 | 300 LKR | 服装規定・靴脱衣あり;市街を望む展望スポット |
Geragama紅茶工場(茶園見学) | 9:00–16:00頃(随時案内) | 無料 | 工場ガイドツアー無料・試飲付き |
キャンディ中央市場 | 7:00–21:00 | 無料 | 生鮮・土産など地元密着市場;押売りに注意 |
※上記時間や料金は2025年時点の情報です。最新情報は公式サイト等で確認してください。
キャンディで味わう絶品グルメ:ランチにおすすめのレストラン
異文化巡りを楽しんだら、次はキャンディでの食事も満喫しましょう。
紅茶の本場だけあってスリランカカレーはもちろん、南インド風の軽食やカフェ飯まで、古都キャンディには個性的なグルメスポットが揃っています。ここでは特に評判の良いお店をランチ向きとディナー向きに分けてご紹介します。
バラジ・ドーサイ(Balaji Dosai)




野菜だけで作る南インド料理ドーサの人気店。
キャンディ市内に4店舗を展開する有名チェーンで、特にカレー風味のポテトとチーズを挟んだ「チーズ・オニオン・ドーサ」(約600 LKR)は絶品。
発酵させた生地の酸味と濃厚な具材の相性が良く、3種のディップソースで最後まで飽きずに楽しめます。地元民にも観光客にも人気で、昼時は満席必至ですが回転は速め。手軽にキャンディのローカルフードを味わうなら外せない一店です。
エンパイア・カフェ(The Empire Cafe)




仏歯寺の正門斜め向かいにあり観光途中に立ち寄りやすいオシャレカフェ。欧米人旅行者にも人気で、店内はアンティーク調のインテリアが落ち着く雰囲気です。
ハンバーガーなど洋食もありますが、看板メニューは色とりどりの副菜がワンプレートになったスリランカ風カレーセット。価格は一皿700 LKR前後+サービス料で観光地価格ですが、その分質も高く、「今回のスリランカ旅の中でもトップクラスの美味しさ!」と評する旅行者もいるほど。



辛味・酸味・苦味など各おかずの味付けが際立ち、混ぜ合わせると奥深いハーモニーが生まれる絶品カレーです。冷房の効いた店内で休みがてら、本格的な味をゆっくり楽しめます。
カフェ・ディバイン・ストリート(Cafe Divine Street)




街中にある小さなカフェレストラン。ホステルスタッフも太鼓判を押す一軒で、スリランカ料理から西洋風メニューまで揃うバラエティー豊かなランチが楽しめます。
内装も洒落ており欧米系の若い旅行者でにぎわうため、一人でも入りやすい雰囲気。ちょっと洒落た空間で気分転換したいときにおすすめです。
キャンディで味わう絶品グルメ:ディナーにおすすめのレストラン



次はディナーにおすすめのレストランです!
スライトリー・チルド・ラウンジ(Slightly Chilled Lounge & Bar)




キャンディの夜景を堪能したいならこのルーフトップバー&レストラン。少し丘の上に位置し、テラス席からは夕暮れのキャンディ湖や街の灯りが見渡せます。
オーナーが中国系ということもあり中華料理が美味しいと評判で、チャーハンや炒麺など旅行中に恋しくなる味を楽しめます。
もちろん西洋料理やカクテルも揃っており、5~6時のハッピーアワーにはお得にドリンクが飲めます。観光客も多く英語や日本語が飛び交う国際的な雰囲気で、ゆったりと一日の疲れを癒せるスポットです。
特にサンセットタイムは大人気なので、日没前に入店して席を確保しましょう。
セナニ・レストラン(Senani by Oak Ray)




夜は伝統舞踊ショーを見ずにゆっくりディナーを楽しみたい方に。
キャンディ市街を見下ろす高台にあるレストランで、眺望とスリランカ料理のビュッフェが好評です。
その他にもイタリアンやハンバーガーなどの洋食も楽しむ古都ができます。
ロイヤル・バー&ホテル(Royal Bar & Hotel)




1860年代創業の古い建物を利用したブティックホテル併設のレストランバー。
重厚な木造建築の雰囲気が素晴らしく、キャンディの歴史を感じながらディナーが楽しめます。スリランカカレーはもちろん、ビーフステーキやフィッシュ&チップスなど英国風のメニューも評判です。
夜はバーエリアで地元のライオンビールやカクテルを嗜むのも良いでしょう。場所はキャンディ湖近くで、静かに過ごしたい大人の夜にぴったりです。



上記の他、キャンディには他国料理やカフェも充実しています。
例えばピザが恋しければ「Vito Wood Fired Pizza」や「Cafe Secret Alley」といったピザ専門店やカフェがあり、スイーツ好きには老舗の「The Bake House」も人気です。
街自体はコンパクトなので、昼と夜でいろいろ食べ歩いてお気に入りの一軒を見つけるのも旅の楽しみになるでしょう。
まとめ
スリランカ・キャンディは、世界遺産の寺院から伝統舞踊、紅茶体験に絶景スポットまでバラエティ豊かな魅力がぎっしり詰まった街です。
一度訪れれば、その文化的豊かさと人々の温かさに心を掴まれること間違いありません。ぜひ本記事を参考に、初めてのキャンディ旅行を思い出深いものにしてくださいね。最後にキャンディ観光のポイントを箇条書きで整理しておきます。
- キャンディはスリランカ最後の王都で街全体が世界遺産。仏歯寺を中心に歴史と文化が色濃く残る聖地。
- 仏歯寺では1日3回の礼拝時間に仏陀の歯の宝塔が開帳される(朝夕は混雑)。服装マナーや入場料に注意。
- 夕方のキャンディアン・ダンスショーは必見!太鼓と舞踊の伝統芸能で、約1時間飽きさせない内容。事前予約で割引可。
- 郊外のGiragama紅茶工場では無料ガイドツアーと試飲でセイロンティーの魅力を体感。紅茶好きはペラデニヤ植物園も合わせて訪問がおすすめ。
- キャンディ湖畔の散策や丘上の展望台・大仏からの眺めは写真映え抜群。街歩きと併せて自然の景色にも癒される。
- ランチは地元の人気食堂でドーサやカレー、ディナーは夜景を見ながら一杯…とグルメも充実。予算や気分に合わせて多彩な食事を楽しめる。
キャンディでのひとときが、あなたのスリランカ旅をより豊かなものにしてくれますように。安全に気を付けつつ、古都ならではの文化体験と絶景、そして美味しい食事を存分に堪能してください。忘れられない思い出ができますように!🚕✨
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