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スリランカ国内の移動手段とは?長距離バス・鉄道・タクシーチャーター・トゥクトゥクを比較しながら解説!

スリランカ国内の移動手段

初めてのスリランカ旅行、現地での移動手段はどうしよう?

ゆき

そんな不安をお持ちではありませんか。スリランカには多彩な移動手段がありますが、土地勘のない海外では電車やバスの乗り方、料金、安全性など分からないことだらけですよね。

本記事ではスリランカ国内の主要な移動方法を網羅し、それぞれのメリット・デメリットを徹底比較します。

Dilshan

結論から言えば、短期旅行なら運転手付きのタクシーチャーターが最も快適かつ安全で効率的な移動手段です。

今回は鉄道やバス、トゥクトゥク(三輪タクシー)からタクシー配車アプリ、専用車チャーターまで余すところなく解説し、最後には「なぜタクシーチャーターがおすすめなのか」を説明していきたいと思います。

ゆき

紅茶鉄道の区間は電車に乗って、それ以外はタクシーチャーターを活用するといった柔軟性をもったプランもお伝えしていきたいと思います!

それでは本文に移っていきたいと思います。

目次

スリランカ国内移動の基本:広さと所要時間・道路事情

スリランカは日本の北海道の約0.8倍の面積を持つ島国です。

地図で見ると小さく感じますが、主要な観光地が島内各地に点在しており、それぞれの距離も意外と離れています。

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例えばスリランカには8つの世界遺産がありますが、それらが四方に散らばっているため移動には想像以上に時間がかかるのです。

スリランカの世界遺産の分布

さらに道路インフラや地形の問題もあります。近年一部に高速道路が整備されたとはいえ、大半の地域では曲がりくねった一般道や山道が中心で、バスやトラック、トゥクトゥクなど様々な車両がひしめき交通渋滞も頻発します。

郊外や山間部では制限速度も上げられず、移動には時間と忍耐が必要です。

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実際、コロンボ〜キャンディ間(約120km)はエアコンバスで約3時間ですが、列車では急行でも2.5~3時間、普通列車なら4時間以上かかることもあります。急勾配の山岳地帯では「スリランカ鉄道はカタツムリの速さ」と揶揄されるほどノロノロ運転になりがちです。

ゆき

道路事情も似たようなもので、幹線道路でも追い越しや割り込みが日常茶飯事

現地の人は「良いクラクション・良いブレーキ・そして運次第」とブラックジョークを飛ばしますが、初見の旅行者が自力で運転するのは極めて困難と言えるでしょう。

加えて、安全面の配慮も重要です。日本の外務省は公式に「スリランカ国内を移動する際には安全な移動手段の確保に努めてください」と注意喚起しています。

特に深夜の移動や公共交通の利用時はスリやひったくり、悪質な運転手によるぼったくりなど犯罪リスクにも十分注意が必要です。米国務省も「現地の公共バス利用は安全上おすすめできない」と警告しているほどです。

ゆき

時間をお金で買ってでも信頼できる移動手段を確保することが、安全で快適な旅につながります。

以上を踏まえ、「安さ重視で冒険したい」のか「多少お金をかけても効率・安全を取りたい」のか、自分の旅の優先度を考えて交通手段を選びましょう。ここからは各移動手段について、具体的な利用方法のコツ体験談も交えつつ解説します。

鉄道で移動する(列車の旅)

ナインアーチブリッジを走行する列車
移動手段メリットデメリット
鉄道超低料金
長距離でも運賃は数百円程度と格安

景観が美しい
高原や海岸沿いの絶景ルート多数で「移動=観光」を満喫

上位クラスあり
1等・2等なら指定席で比較的快適
時間が読めない
列車は遅延が日常茶飯事で所要時間も長い

混雑・疲労
3等車は常に満員&硬い座席で長時間は辛い・スリ注意:車内で盗難被害の報告もあり要警戒

スリランカの鉄道(Sri Lanka Railways)は19世紀英国統治時代に建設された路線網を今も引き継ぎ、コロンボと主要都市・観光地を結んでいます。

全長はそれほど長くありませんが、のんびり走る列車に揺られて旅情を味わえるのが魅力です。特に人気なのが高原鉄道の旅

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中部の古都キャンディから紅茶産地ヌワラエリヤ経由で山岳リゾートのエラに至るルートは、「世界で最も美しい車窓風景」とも称される南アジア屈指の絶景区間です。別名を紅茶鉄道と言われている区間ですね!

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車窓いっぱいに広がる緑の茶畑や雄大な渓谷、先ほどの写真のように美しい九段の石橋(ナインアーチブリッジ)など、まるで絵葉書のような景色が次々と現れ、乗客を飽きさせません。

列車がゆっくり走る区間では窓から顔を出して風を感じたり、地元の子ども達と手を振り合ったりと移動そのものが最高の思い出になるでしょう。

またコロンボから南下してゴールやマータラへ向かう海岸沿いの鉄道もおすすめです。こちらはインド洋の青い海を右手に見ながら走る爽快な路線で、ビーチリゾート巡りの足としても人気があります。

コロンボから南下してゴールやマータラへ向かう海岸沿いの鉄道

料金はとにかく安く、長距離でも驚くほど格安です。例えばコロンボ〜キャンディ間(約120km)なら、3等車で約180ルピー(約80~90円)、1等でも500ルピー程度(約250円)しかかかりません。

主要路線には座席クラスが3種類あり、1等車は全席指定・冷房付きで展望車や寝台車が連結される列車もあります。2等車も予約可能な急行なら指定席が取れ、座席も多少クッション性があるので快適です。

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一方、3等車は木製ベンチの自由席が基本で常に通勤客や学生で超満員。長時間乗るのはかなり体力を消耗するため、快適さを求めるなら早めに1等または2等の指定席券を押さえるのがおすすめです。

指定席券は乗車30日前から主要駅窓口で発売されるほか、電話予約やスリランカ鉄道公式サイトのオンライン予約でも購入できます。ただし公式オンラインは手数料として運賃の5%が上乗せされます。

近年は旅行予約サイト「12Go」などでも代理購入サービスがあります。繁忙期や人気の高原鉄道は予約開始直後に埋まることも多いので、早めの手配を心がけましょう。

一方、鉄道のデメリットはやはり時間通りに運行しない点です。列車の遅延は日常茶飯事で、1〜2時間遅れても驚けません。特に途中駅から乗る場合、前の区間での遅れがどんどん積み重なり、何時に来るか読めないこともしばしばです。

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また自由席車では乗車時に熾烈な席取り合戦が繰り広げられます。大荷物を抱えているとデッキや通路まで人で溢れて身動きが取れない、なんて状況も…。

列車によっては発車直前に別ホームに変更されるケースもあるため、ホームで待っている間も気が抜けません。「この列車は○○行きで合ってる?」と周囲に確認するなど、柔軟に対応しましょう。

さらにスリや置き引きなど盗難被害にも注意が必要です。混雑した車内ではリュックのファスナーを開けられたり、網棚の荷物を取られたりという報告もあります。貴重品は身につけ、大きな荷物も常に目を配っておきましょう。

総じて鉄道は「効率より体験重視」の移動手段と言えます。時間に余裕があり、絶景を楽しむこと自体が目的ならぜひ活用したい交通手段です。

ただしタイトな日程では無理せずバスや車も組み合わせ、遅延リスクも織り込んだ計画を立てることが大切です。スリランカの鉄道旅は一筋縄ではいきませんが、その分うまく乗りこなせれば一生忘れられない旅のハイライト**になるでしょう。

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紅茶鉄道など、ある区間だけは鉄道を乗りたいけど、その他はタクシーを活用したいという方もいますよね!そのような方に向けた説明は後述しますね。

タクシーチャーターを利用する

移動手段メリットデメリット
タクシーチャーター
効率抜群
行き先・日程を自由に組めて移動時間の無駄が最小・

快適安全
専用車で冷房完備、荷物管理も安心・日本語サポート:日本人向けサービス会社あり、初めてでも安心
費用が高め
他の交通機関に比べ割高(ただし複数人で割れば一人当たり負担減)

ドライバー選び
信頼できる会社・運転手を選ぶ必要
Dilshan

スリランカ旅行で多くの観光客が活用しているのが「タクシーチャーター(専用車の運転手付き貸切)」です。

いわゆるカーチャーターとも呼ばれるもので、旅行日程に合わせて専用車+ドライバーを一括手配**し、旅の間ずっと乗り放題・好きな場所へ連れて行ってもらえるサービスです。主要観光地を効率よく巡るにはこれ以上ないほど柔軟で、時間と労力の節約効果は絶大です。

ゆき

例えば公共交通では日程上難しかった「1日で3箇所の世界遺産をハシゴ観光」も、チャーター車なら朝から夜まで専用車で回って実現できますし、途中で気になるお店に立ち寄ったり行き先を変更したりも自由自在。

荷物も常に車に置いておけるので身軽に観光できますし、移動中は車内で休憩したり仮眠も取れます。まさに自分専用の観光タクシーといったところで、特に短い滞在期間で充実した観光をしたい旅行者にとっては最適解となります。

気になるチャーター料金ですが、車種やプランにもよるものの、一般的な相場は1日あたり約1.2万〜1万5千円程度です。ぱっと見「高い」と感じるかもしれません。しかし考えてみてください。日本のタクシーは初乗り数百円ですが長時間貸切れば何万円にもなります。

それと比べスリランカでは運転手付きで朝から晩まで乗り放題でこの値段です。

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長期間チャーターするということはドライバーの食事や宿泊代も必要になります。これらが全て込みでこの価格帯というのは新興国ならではの魅力ですね!

ゆき

円安が進んでいる中でも、この価格で利用できるのは嬉しいですね!

しかも例えば3〜4人で利用すれば一人1日あたり5000円程度に収まります。長距離移動でも人数次第ではバス+鉄道より安くつくケースさえあるという声もあるほどです。

チャーターをお願いするときは、通常運転手の食事代や宿泊代、高速代、燃料代など必要経費はすべて含まれたコミコミの定額料金となります(事前見積もりで確認しましょう)。

途中で追加料金を請求される心配もなく、安心して利用できます。もし旅程が変わって行き先を変更したくなっても、自分専用の車なら柔軟に対応してもらえますし、ちょっと寄り道したい…なんて願いも叶えてくれるでしょう。

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まさに「自分たちだけの専属ドライバー」がいる贅沢さで、旅の満足度は格段に上がります。

デメリットを挙げるとすれば、やはり他の手段に比べ費用が高い点です。しかし繰り返しになりますが、日本に比べれば遥かに割安ですし、得られるメリット(安全・快適・時間短縮)を考えれば十分価値があります。

また旅行者自身が移動中に疲れないため、限られた日程でも観光に専念できるという利点も計り知れません。

スリランカではレンタカーを借りて自分で運転することもできますが、国際運転免許に加えて現地発行の許可証が必要なうえ道路状況のリスクが高く、おすすめできません。地元の人ですら「旅行者は運転手付き車を借りるべき」と口を揃えるほどで、トラブル回避のためにもプロに任せるのが無難でしょう。

最後に、初めてスリランカを訪れる旅行者小さなお子様連れ・ご年配の方には、たとえ多少コストがかかってもタクシーチャーターで移動することを強くおすすめします。

ゆき

慣れない土地で公共交通を使う不安やストレスから解放され、限られた時間を有効に使える安心感は何ものにも代えがたいですね!

実際、近年は多くの日本人旅行者がスリランカでチャーター車を活用しており、「荷物も心配も車に預けて観光だけ楽しめた」「絶景スポットを効率よく巡るプランを提案してもらえた」など好評の声が多数聞かれます。

では具体的にどのようにチャーターを手配すればいいのでしょうか?

現地にはいくつか日本人旅行者向けのチャーターサービス会社がありますが、中でも人気なのが日本人が運営している「スリランカタクシーチャーターサービス」です。

スリランカ政府公認のドライバーのみを厳選しており、スタッフやドライバーには日本語対応者もいるので、問い合わせから予約、旅程相談、緊急時サポートまですべて日本語OKという手厚い体制が魅力です。日本人経営ならではのきめ細かな対応とホスピタリティで、初めてでも安心してお任せできます。

料金面でも利用しやすく、業界最安の定額制を掲げています。

ご利用日数チャーター料金(税込)
2日間37,000円
3日間50,000円
4日間59,000円
5日間72,000円
6日間85,000円
7日間99,000円
8日間110,000円

※ 日本語ドライバーの場合は+3000円/Day
※3名以上のVanプランの場合は+3000円/Day
※観光ドライバーをつける場合は+1000円/Day(日本語ドライバーの場合は全員観光資格もっているので不要)

距離や時間無制限の乗り放題で追加料金は一切なく、高速代やドライバー宿泊費も全て込み。他社より高いことはないと公式に最安値保証も明言し価格に自信があります。

例えば4名家族で5日間チャーターした場合は以下となります。

英語ドライバー日本語ドライバー
基本プラン72,000円87,000円
(72,000円+3000円×5日)
3名以上Vanプラン加算+15,000
(3000円×5日)
+15,000
(3000円×5日)
合計87,000円

観光資格保有のドライバーの場合
92,000円
(1000円×5日を加算)
102,000円
日本語ドライバーは観光資格保有

英語ドライバーの基本プランの場合は5日で87,000円なので1日あたり1万7400円になります。4人家族と考えると1人あたりの価格は4,350円という格安価格になりますね。

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これは同規模ツアーで専用車を手配する大手旅行会社HIS等と比べて30%以上割安になります。

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さらに出発前の無料プラン相談にも対応しています。「どんなルートを組めばいいか分からない…」という場合でも、行きたい場所と日数を伝えれば経験豊富なスタッフが最適な観光プランを提案してくれます。

提案プランはあくまで叩き台なので、「ここは外したい」「別のスポットを入れたい」等こちらの希望で自由に調整可能です。プロ目線で「この時間帯は渋滞するから順番入れ替えましょう」「この近くに穴場スポットがありますよ」といったアドバイスももらえるので、土地勘がなくても効率的な旅程が組めて安心です。

そして予約~渡航前のやり取りも含め、メールやLINEですべて日本語でOKという手軽さ。

回答も迅速で具体的な提案プランや見積額を明示してもらえると評判です。しかも出発1週間前までキャンセル料無料という柔軟対応で、直前の予定変更や体調不良時もペナルティ無しでキャンセルできます。

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こうした充実したサービス内容から、「スリランカタクシーチャーターサービス」は利用者から高い評価を得ています。

「初めてのスリランカでも終始安心して旅を楽しめた」「日本語ドライバーのおかげで細かな希望も伝えられた」といった声が多数寄せられています。

興味がある方は公式サイト(日本語)から簡単に問い合わせできます。ぜひ活用してみてください。限られた時間でスリランカの魅力を最大限味わうなら、信頼できるチャーターサービスを利用するのが近道です。

スリランカタクシーチャーターサービスの公式ページ

コラム:紅茶鉄道を満喫しながらタクシーチャーターを活用して快適な旅程を!

ゆき

基本的にはタクシーチャーターで回りたいんですけど、紅茶列車の区間は列車に乗りたいんですよね!

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そのような方にもタクシーチャーターなら対応できますよ!

タクシーチャーターは貸切なので旅程を柔軟に組み立てることが可能な点が最も魅力的なポイントです。

つまり、例えば「キャンディ〜エッラ区間」だけ紅茶列車に乗る場合を考えてみましょう。

この場合はキャンディ駅まで送迎してもらい、エッラ駅でピックアップしてもらえばいいのです。

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しかも、現地に精通しているドライバーがチケットの手配も行ってくれます!

ゆき

それは本当に助かりますね!どう切符を買ったらいいかわかりらないケースは結構ありますからね!

このような途中で列車に乗りたい場合や、アーユルヴェーダやサファリなどを体験したい時にもタクシーチャーターは非常に便利です。ドライバーと車を丸ごと貸切できるので存分にスリランカ旅行を楽しむことができます。

UBERやPickMeなどの配車アプリを利用する

UberとPickMe
移動手段メリットデメリット
Uber/PickMe明朗会計
アプリで料金が事前確定し記録も残るので安心感大

快適:冷房・シートベルト完備の乗用車で荷物が多くてもOK

即時手配:スマホで現在地に呼べて交渉不要。トラブル時もアプリ上で対応可能
地方では利用不可
UberやPickMeの対応エリアは都市部中心。郊外では車両が見つからない場合もある

公共交通より割高
安いとは言えバス等よりは高コスト。渋滞時は時間がかかり料金も割増(※PickMeは距離制+時間課金)

トラブル報告
待ち時間が長くなったり割増料金が高くなるケースが報告されている。その他にも過大請求され係争が発生するケースも。

コロンボやキャンディなど大都市を中心に、スマートフォンさえあれば Uber と国産アプリ PickMe で車を呼べる時代になりました。

PickMe は約10 万台の登録車両を抱え、沿岸部のゴールや東部トリンコマリー、古都ポロンナルワにまでサービスエリアを広げています。海外勢の Uber も 2024 年に発表した年次レポートで「インターシティ需要の急伸」を示し、長距離路線の予約が増えているそうです。

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アプリ利用の最大の利点は料金とルートの事前確定です。

伝統的なトゥクトゥクや流しタクシーと異なり、メーター交渉や遠回りを警戒する必要はほとんどなく、カード決済や電子マネーが使えるため現金を多く持ち歩かなくても済みます。

さらに乗車履歴の自動共有や緊急通報ボタンなど安全機能が備わっている点は、外務省や各国大使館の 2025 年版安全ガイドでも「夜間移動時に推奨」と紹介されています。もっとも、旅行者が体感する現実は必ずしもバラ色ではありません。

ゆき

燃料不足と車両リース料高騰の影響でピーク時にはサージプライシング(割増料金)が発動し、通常の2倍近い運賃や 30 分以上の配車待ちが発生したという苦情が相次いでいます。

Dilshan

またドライバーがアプリを開始せずに「現金払い」を求めたり、カード決済リクエストを一方的にキャンセルする事例も Reddit や TripAdvisor で報告されており、観光客が被った過大請求がニュースになることもありました。

 加えて、アプリが機能するのは都市部が中心です。シーギリヤやウダワラウェ国立公園といった地方観光地では「車が見つからない」「途中でキャンセルされた」という書き込みが少なくありません。

路上には依然としてトゥクトゥクの“客引き”が多く、アプリ車両への妨害が起きる地域もあると地元メディアは警鐘を鳴らしています。

こうした不確実性を回避し、限られた滞在時間で世界遺産8カ所を効率よく巡りたいなら、事前予約型のタクシーチャーターが依然として最適解です。

チャーターなら1日定額または距離上限付きの明朗会計でサージを気にする必要がなく、途中立ち寄りや急な旅程変更にも専属ドライバーが柔軟に対応してくれます。セダンやワゴンを指定できるため大型スーツケースも積載でき、冷房付き車両なら長時間移動でも快適です。

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さらに日本語対応ドライバーを指名すれば、観光中のトラブル相談や文化的疑問を即座に解消できる安心感があります。

結論として、都市内の短距離移動や深夜の“一回乗り”に限ればアプリは十分便利です。しかしスリランカ旅行の醍醐味は都市間長距離と地方周遊にあります。

料金変動・配車可否・サービスばらつきという三つのリスクを排し、旅程を思い通りに組み立てるには、出発前に信頼できるタクシーチャーターを手配しておくことが、結果的に時間・コスト・精神的ストレスすべての面で最も合理的な選択と言えるでしょう。

バスで移動する(長距離バス・ローカルバス)

スリランカのバス
移動手段メリットデメリット
バス(長距離・高速)安い&本数多い
運賃は非常に安価(数時間乗っても数百円程度)。主要都市間はエアコン付き急行バスが頻発

比較的速い
区間によっては鉄道より早く着く場合もある

冷房付き:座れれば快適に移動可能
運転が荒い
高速バスは飛ばし気味で揺れも強く、車酔いすることも

定員オーバー
満席でも乗客を詰め込み、座れないときは立ち乗り必須

時間不定
定刻運行でないことが多く、乗客が集まってから発車するケースも多い
バス(ローカル)最安で路線網最大
市内~地方までどこへでも行ける。短距離なら運賃20〜50ルピー(約10〜30円)と激安

地元体験
乗り合いバスでローカルな雰囲気を味わえる・乗降自由:決まった停留所以外でも手を挙げれば乗せてくれる柔軟さ
常に激混み
基本満員でエアコンなし。身動き取れず体力消耗

安全面に難
ドライバーの運転マナーが悪く事故リスクあり。ライバルバス同士で競争運転し事故に至る例も報告

発車不定時
始発は乗客が揃うまで長時間待たされることも珍しく、旅程管理が難しい

バスはスリランカ人の日常の足であり、国内で最も路線網が発達した主要交通機関です。

首都コロンボやキャンディをはじめ、島内ほぼ行けない場所がないほど隅々までバス路線が張り巡らされています。

Dilshan

主要都市間にはエクスプレス(急行)と呼ばれる高速バスも頻繁に運行され、例えばコロンボ〜キャンディやコロンボ〜ゴール間なら早朝から夕方までひっきりなしに出発しています。

運賃の安さは驚くほどで、ちょっとした距離なら一律数十ルピー(数十円)、長距離でも数時間乗って200〜300円程度と格安です。

例えばコロンボ〜キャンディ間(約120km)の場合、普通バスなら150〜300ルピー(約75〜150円)、エアコン付きの高速バスでも1000ルピー(約500円)ほどです。

支払いはバスに乗ってから車内の車掌に行き先を告げて払えばOKで、切符をその場でもらいます。ローカルバスでは乗客が定員に達し次第発車する乗客次第ダイヤが基本。

ゆき

閑散時間帯や地方路線では、乗客が集まるまでターミナルで1時間以上発車しない…なんてことも珍しくありません。

予定がタイトな旅では、この「いつ出るか分からない」点は大きな注意ポイントです。

バスを利用するコツとして、まず目的地行きのバスが発着するターミナルや停留所を把握する必要があります。街によっては長距離線と市内線で発着場所が異なったり、会社(国営 or 私営)によって乗り場が分かれていることもあります。

大きなバスターミナルには案内所がありますが、表示が分かりにくい場合は近くの人に行き先を告げて尋ねると教えてもらえます。ローカルバスの場合、途中で降りたいときは乗車時に車掌に「○○で降ります」と伝えておくと安心です。

長距離バス

長距離バス(エアコンバス):白や青の中型バスで、冷房付き・高速道路経由の路線もあります。これに当たると比較的快適で、走行スピードも速めですが、その運転はかなり荒いことで有名です。ときに猛スピードで他車を追い抜き、カーブでも減速せず突っ込むため、乗客はジェットコースターさながらの揺さぶりを味わうことになります。慣れないと酔いやすいので、酔い止め薬を用意しておくとよいでしょう。また高速バスでも満席のときは容赦なく立ち乗り乗車させるため、座席を確保できないと非常に疲れます。乗車前に「席はあるか?」を確認し、なければ次便を待つ勇気も必要です。

ローカルバス

ローカルバス(普通バス):赤い車体(国営:SLTB)またはカラフルな装飾の車体(私営)が主流です。車両は古く整備状態も怪しいものが多いですが、その分頻繁に走っており、停留所以外でも手を挙げれば乗せてくれる柔軟さがあります。ただし常に超満員で座れないのが当たり前、車内は扇風機のみで冷房なし、窓も開け放しなので排気ガスや砂埃まみれ…と快適さは期待できません。さらに運転マナーも劣悪で、先述のとおり乱暴な競争運転や急ブレーキの連続です。実際、ライバル私営バス同士が乗客獲得のため公道でレースを繰り広げ事故を起こす例も後を絶たず安全性に疑問があります。

安全にバス旅を楽しむには、昼間の移動を心がけ、荷物は自分の膝上や足元で管理しましょう。大きなバックパックは入口付近に置かざるを得ない場合もありますが、その際は施錠をし貴重品は抜き取って身につけてください。

また乗車中は周囲の乗客とのちょっとした交流も楽しみつつ、体調が悪くなったら無理せず途中下車するくらいの余裕を持つことも大事です。

まとめると、バス移動は「安いが過酷」です。しかしローカルとの触れ合いや臨場感ある移動体験は他には代え難いものがあります。予算節約や冒険心を優先したいバックパッカーには貴重な足となるでしょうし、逆に短期間で効率重視の旅ならば避けた方が無難です。自分の旅スタイルに合わせて、うまくバスを活用してみてください。

トゥクトゥク(三輪タクシー)を利用する

Tuktuk
移動手段メリットデメリット
トゥクトゥク
機動力抜群
小回りが利き渋滞もすり抜け、市内短距離の移動に最適

手軽で安価
初乗り約50ルピー〜と安く、すぐ捕まる手軽さ

配車アプリ対応
都市部ではPickMe等アプリで料金明示&呼出し可能
ぼったくり注意
観光客には法外料金を要求されることがあり、事前交渉が必須(※メーター付き車推奨)

長距離不向き
速度が出ず大荷物も積めない。雨や排気ガスに晒され快適性ゼロ

安全性低い
無謀運転や無保険車も多く事故リスク高。外務省も「三輪タクシーの安全水準は非常に低い」と警告

街中の移動でひときわ目につくのが、三輪タクシーのトゥクトゥク(Tuk-tuk)です。

東南アジア諸国でもおなじみの小型三輪タクシーで、スリランカでは現地語で「スリーウィーラー」とも呼ばれます。道路を走っている台数は非常に多く、ちょっと手を挙げれば数十秒で捕まるほど手軽な足です。ホテル~レストランの数km程度の移動や、市街地の観光スポット巡りなどに大活躍します。

最近はコロンボなど大都市ではメーター付きトゥクトゥクも増えてきました。屋根に「Meter」ランプが付いている車両が目印で、乗車時にメーターをリセットして走行距離に応じた料金を払います。

料金設定の相場は初乗り約50ルピー、以降1kmごとに約30~40ルピー程度。例えば2〜3kmの近距離なら100〜150ルピー(約50〜75円)程度がメーター制での一般的な料金です。

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しかし地方や観光地では依然として交渉制が主流です。メーターを持たないトゥクトゥクも多く、その場合は乗車前に行き先と料金を運転手と直接交渉しなければなりません。

ゆき

観光客だと分かると最初はかなり高い金額を吹っかけられるのが普通なので、必ず値切り交渉をしましょう。

「○○までいくら?」と聞いて提示額の半額以下からカウンターし、相場感を探ります。大体2kmで200ルピーと言われたら「いや100でどう?」といった具合です。

経験上、2〜3kmで200ルピー超えなら割高、300ルピー以上提示されたらぼったくりの可能性大です。適正価格にならない場合は毅然と断りましょう。観光地では待機トゥクトゥクほど高額をふっかける傾向があるので、そうした場合は後述の配車アプリ(PickMeやUber)で呼ぶのも手です。

料金支払いは目的地到着後になります。小額紙幣を多めに持っておき、できるだけピッタリの額を払うことを強くおすすめします。というのも、運転手から「ごめん、お釣り(細かいお金)がないよ」と言われるケースが非常に多いからです。

実際には持っていてもチップ狙いでそう言う場合があり、下手に大きなお札を出すとそのままお釣りをもらえず終わってしまいます。

対策】:乗車前に細かいお金を用意し、降車時にはきっちり払うこと。もし「お釣りがない」と言われても、「じゃあ両替してきて」と毅然と言えば大抵相手も諦めます。基本トゥクトゥク利用にチップは不要です。

安全面では、トゥクトゥクは交通事故のリスクが高い乗り物であることも認識しておきましょう。車体が小さく三輪で不安定なうえ、ドアもシートベルトも無いオープン構造です。

乱暴な運転手に当たるとスリリングな乗車体験になりますし、万一事故に巻き込まれても保険未加入車だと補償も期待できません。日本の外務省も「三輪タクシーの安全水準は非常に低い」と公式に述べているほどで、夜間や長距離の利用は避けるのが無難です。特に夜は飲酒運転のトゥクトゥクもいるため要注意。

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とはいえ近距離のちょっとした移動では、トゥクトゥクの機動力と手軽さは抜群です。渋滞中でも縫うように進み、細い路地にも入って玄関先まで送り届けてくれるので、「最後の1マイル」を埋めるには最強の交通手段でしょう。

開放的な車体ゆえ風を感じながら走るのも気持ちが良く、陽気なドライバーとのおしゃべりも含めて旅気分を盛り上げてくれる存在です。ぜひ一度は乗ってみて、そのエキゾチックな乗り心地を体験してみてください。ただしくれぐれも無理は禁物。長距離や荷物が多い移動にはタクシーやチャーター車を利用するのが賢明です。

Tip: スマホに配車アプリ「PickMe」を入れておくと、トゥクトゥクを呼ぶ際に便利です。事前に料金が表示され交渉不要なうえ、目的地を入力するだけで近くの空車が来てくれます。PickMeの登録には原則スリランカの電話番号が必要ですが、最近は日本の番号でもSMS認証できるという報告もあります。Uberアプリもコロンボなどでは利用可能なので(要クレカ登録)、観光地で言い値が高すぎる時はアプリを試すと良いでしょう。ただし観光エリアではアプリ配車を嫌がる運転手もおり、車が見つかりにくい場合もあります。その場合は少し大通りに出るか、人の多い場所から再検索するとヒットしやすいです。

まとめ:スリランカの移動はタクシーチャーターで安心・快適に!

スリランカ旅行の移動手段について、あらゆる選択肢を比較してきました。快適性安全性コストスピードなどの観点から、主要な移動手段それぞれのメリットとデメリットをまとめました。

移動手段メリットデメリット
タクシーチャーター
効率抜群
行き先・日程を自由に組めて移動時間の無駄が最小・

快適安全
専用車で冷房完備、荷物管理も安心・日本語サポート:日本人向けサービス会社あり、初めてでも安心
費用が高め
他の交通機関に比べ割高(ただし複数人で割れば一人当たり負担減)・

ドライバー選び
信頼できる会社・運転手を選ぶ必要
鉄道超低料金
長距離でも運賃は数百円程度と格安

景観が美しい
高原や海岸沿いの絶景ルート多数で「移動=観光」を満喫

上位クラスあり
1等・2等なら指定席で比較的快適
時間が読めない
列車は遅延が日常茶飯事で所要時間も長い

混雑・疲労
3等車は常に満員&硬い座席で長時間は辛い・スリ注意:車内で盗難被害の報告もあり要警戒
バス(長距離・高速)安い&本数多い
運賃は非常に安価(数時間乗っても数百円程度)。主要都市間はエアコン付き急行バスが頻発

比較的速い
区間によっては鉄道より早く着く場合もある

冷房付き:座れれば快適に移動可能
運転が荒い
高速バスは飛ばし気味で揺れも強く、車酔いすることも

定員オーバー
満席でも乗客を詰め込み、座れないときは立ち乗り必須

時間不定
定刻運行でないことが多く、乗客が集まってから発車するケースも多い
バス(ローカル)最安で路線網最大
市内~地方までどこへでも行ける。短距離なら運賃20〜50ルピー(約10〜30円)と激安

地元体験
乗り合いバスでローカルな雰囲気を味わえる・乗降自由:決まった停留所以外でも手を挙げれば乗せてくれる柔軟さ
常に激混み
基本満員でエアコンなし。身動き取れず体力消耗

安全面に難
ドライバーの運転マナーが悪く事故リスクあり。ライバルバス同士で競争運転し事故に至る例も報告

発車不定時
始発は乗客が揃うまで長時間待たされることも珍しく、旅程管理が難しい
トゥクトゥク
機動力抜群
小回りが利き渋滞もすり抜け、市内短距離の移動に最適

手軽で安価
初乗り約50ルピー〜と安く、すぐ捕まる手軽さ

配車アプリ対応
都市部ではPickMe等アプリで料金明示&呼出し可能
ぼったくり注意
観光客には法外料金を要求されることがあり、事前交渉が必須(※メーター付き車推奨)

長距離不向き
速度が出ず大荷物も積めない。雨や排気ガスに晒され快適性ゼロ

安全性低い
無謀運転や無保険車も多く事故リスク高。外務省も「三輪タクシーの安全水準は非常に低い」と警告
Uber/PickMe明朗会計
アプリで料金が事前確定し記録も残るので安心感大

快適:冷房・シートベルト完備の乗用車で荷物が多くてもOK

即時手配:スマホで現在地に呼べて交渉不要。トラブル時もアプリ上で対応可能
地方では利用不可
UberやPickMeの対応エリアは都市部中心。郊外では車両が見つからない場合もある

公共交通より割高
安いとは言えバス等よりは高コスト。渋滞時は時間がかかり料金も割増(※PickMeは距離制+時間課金)

要通信環境
利用には現地SIMやWi-Fiなどインターネット接続が必要(PickMeは登録にローカル電話番号要)
国内線フライト
(水上飛行機等)
最速移動
遠距離でも30分〜1時間程度で移動でき、大幅な時間短縮

眺望が爽快
空からの景色を楽しめ、移動自体がアトラクションに

アクセス範囲拡大
コロンボ発着で主要観光地16か所以上に就航し、車で8時間以上の場所も一気に移動可能
運賃が高額
片道50〜150USD程度と割高

天候依存
悪天候時は遅延・欠航しやすく日程変更のリスクあり

就航地限定
都市部や観光地の一部のみ。航空ターミナル(湖上など)までの移動も必要

安さや冒険心を求めるなら鉄道やバスも魅力ですが、時間と安全の確保という観点ではやはり不安が残ります。一方、タクシーチャーターは費用こそかかるものの、快適性・安全性・効率性のすべてで群を抜いて優秀です。

移動のストレスを減らし、その分観光にエネルギーを注げるため、結果的に旅全体の満足度が大きく向上します。

特に初めてのスリランカ旅行や、短期間で充実した観光をしたい場合には、多少予算を割いてでも運転手付き専用車を手配する価値は十分にあります。信頼できる日本人向けサービスを利用すれば言葉の壁もなく、現地事情に精通したドライバーが旅程全体をサポートしてくれるため、個人旅行でもツアー以上の安心感が得られるでしょう。

最後に要点を箇条書きします。

  • 公共交通(鉄道・バス)は安いが時間の正確さや安全面に難がある。特に短期旅行では移動に想定以上の時間がかかる点に注意。
  • トゥクトゥクは市内移動に便利だが、交渉必須で事故リスクも高い。近距離限定の利用にとどめ、夜間や長距離は避けるのが無難。
  • Uber/PickMeは都市部で便利な移動手段。料金明示で安心だが、地方では使えないことも。通信環境と登録設定(現地SIM推奨)を整えておく。
  • レンタカー自走やバイク運転はおすすめできない。運転環境が日本と大きく異なり非常に危険。国際免許だけでは運転不可で手続きも煩雑。
  • タクシーチャーターは快適・安全・効率すべてに優れる移動手段。運転手付き専用車でストレスフリーに観光でき、グループなら一人当たり負担も軽減。日本語サポートのある信頼できる会社を選べばなお安心。

限られた旅の日程は貴重です。移動手段選びで疲弊してしまっては本末転倒。ぜひご自身の旅の優先順位に合わせて最適な交通手段を選択し、スリランカの魅力を存分に堪能してください。皆様のスリランカ旅行が安全で思い出深いものになりますように!

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