スリランカのジャングルに佇む伝説の高級ホテル「ヘリタンスカンダラマ」。

初めての個人旅行で「行き方が難しそう…」と不安に感じていませんか?



ヘリタンスカンダラマへの行き方を中心に、宿泊料金やお部屋の種類、洞窟レストランでの特別ディナー体験、極上スパでのアーユルヴェーダまで、気になる情報を余すところなくまとめました。
コロンボ市内や空港からのアクセス方法も詳しく解説するので、この記事を読めば初めてのスリランカ旅行でも安心して計画できます。憧れのヘリタンスカンダラマで、ワクワクの旅を実現しましょう!
ヘリタンスカンダラマとは?その魅力と立地とは?
ヘリタンスカンダラマ(Heritance Kandalama)は、スリランカ中央部ダンブッラ近郊にある5つ星ホテルです。







あの有名な建築家ジェフリー・バワが設計したリゾートホテルで、「自然と建築の融合」を体現した唯一無二の存在として知られています。



ホテルの建物は総延長約1kmにもおよぶ大規模な造りで、鬱蒼とした森と岩山に沿うようにデザインされており、遠目には建物が森に溶け込んで見えるほど。まるで自然の一部のように調和したその姿には、訪れた人も思わず息を呑むことでしょう。
ヘリタンスカンダラマはスリランカの「文化三角地帯」のど真ん中、世界遺産のダンブッラ石窟寺院とシギリヤロックのちょうど中間あたりに位置しています。





このため、ホテルから両観光地へのアクセスが良く、どちらも車で約30分~40分程度です。



さらに車で日帰り可能な範囲に、古都ポロンナルワ(約80km、車で2時間)や初代王都アヌラーダプラ(約75km、車で1時間45分)といった主要観光地も控えています。ヘリタンスカンダラマは単なる宿泊先というだけでなく、文化遺産めぐりの拠点としても絶好のロケーションなのです。
ただし、ホテル自体は街から離れた辺鄙な場所にあり、周囲には熱帯の森と湖が広がるのみ。大通りから小道に入った森の中にひっそりと建っており、徒歩圏に店やレストランはありません。
最寄りの町ダンブッラからも離れているため、滞在中に外出する際は基本的に車両(タクシーやトゥクトゥク)の手配が必要になります。
こうした立地ゆえ、喧騒から離れた大自然の中で静かに過ごせる一方で、アクセス面では工夫が求められます。次の章から、コロンボ市内や空港からヘリタンスカンダラマへの具体的な行き方を詳しく見ていきましょう。
コロンボ&空港からヘリタンスカンダラマへの行き方
スリランカを個人旅行する場合でも、ヘリタンスカンダラマへ行く方法は大きく分けて2通りあります。
【1】公共交通機関(バス・鉄道)を利用する方法
【2】タクシーや貸切チャーター車を利用する方法
ここでは、初めての旅行者にもわかりやすいよう、それぞれのメリット・デメリットや所要時間、料金の目安を解説します。特にコロンボ市内からと空港(バンダラナイケ国際空港)からの場合について触れますので、自分の旅程に合わせて参考にしてください。




方法1)公共交通機関(バス・鉄道)で行く



コロンボや主要都市から長距離バスや鉄道でダンブッラやシギリヤ方面まで移動し、最後にヘリタンスカンダラマ近くまでタクシー/トゥクトゥクで向かう経路です。



移動費用を大幅に抑えられますが、直通ルートがないため乗換えが必要で、所要時間も長くなります。また、大きな荷物を持って公共交通を乗り継ぐのは体力的にも負担がかかる点に注意しましょう。
具体的な行き方: たとえばコロンボ市内からであれば、以下のような経路が考えられます。
長距離バス利用: コロンボのバスターミナルからダンブッラ行きの長距離バスに乗り、終点ダンブッラ町で下車(所要約4.5~5時間)。その後、ダンブッラからホテル方面へは流しのトゥクトゥク(三輪タクシー)を捕まえて移動(約20分)。料金はバス代がわずか数百スリランカルピー程度と格安ですが、トゥクトゥク代が別途必要です(相場約1,000~1,500ルピー前後~交渉制)。なおダンブッラ発の路線バスは本数が多くないうえ始発地ではないため、タイミングによっては座れない場合もあります。
鉄道+バス利用: コロンボ・フォート駅から鉄道でカンディ駅へ(所要約2~3時間)、カンディで乗換えてダンブッラ方面行きのバスに乗車(所要約2時間半~3時間)、ダンブッラから先は上記同様トゥクトゥク等で移動。あるいはコロンボから北部方面行きの鉄道に乗り、シギリヤ近隣のハバラナ駅やガルオーヤ駅で下車してタクシーを拾うルートもあります。所要時間はいずれも合計で5~6時間以上とかなり長旅になることが多いです。鉄道・バス代は安いですが、途中で1泊が必要になるケースもあるでしょう。
長距離バスは空港近く(ニゴンボ)からも出ており、空港到着後すぐに乗車することも可能です。ただし、大きな荷物がある場合や夜間の移動は避けたほうが無難です。
鉄道はスリランカの風情を楽しめますが、ヘリタンスカンダラマの近くまで直接行ける路線がないため必ず二次交通が必要です。
またホテル周辺は路線バスが通らないエリアで、最終的にトゥクトゥク(現地では「スリーウィラー」とも呼ばれる三輪タクシー)に頼ることになります。トゥクトゥクは手軽な移動手段ですが観光客には高めの料金を提示されがちなので、乗車前にしっかり料金交渉するかメーター付きの車両を選ぶと安心です。
方法2)タクシー・チャーター車で行く



スリランカ到着後、そのままタクシーや運転手付きのチャーター車で直行する方法です。



ドライバーに任せてしまえば乗換えの必要もなく、重い荷物を抱えて歩く心配もありません。
所要時間は空港から約3.5~4時間、コロンボ市内からでも約4.5~5時間と、公共交通に比べて短く済みます。費用は割高になりますが、一度車に乗ってしまえばあとはホテルまで運んでくれるお手軽さと安心感が大きな魅力です。
事前に旅行会社や配車サービスでチャーター車を予約します。
料金はだいたい1日あたり1.5万円~2万円が目安です。人数が多い場合はバン(ワゴン車)タイプのチャーターも可能で、3~6人グループでの利用なら一人あたりの負担はぐっと下がります。



スリランカタクシーチャーターサービスは日本人が経営しており最安値を謳っています!以下がチャーターの価格表です!





また夜間に到着する場合は道が暗く不安も大きいため、多少費用はかかっても初めから車を手配しておくほうが安全面でも安心でしょう。特に女性の一人旅の場合、深夜に見知らぬ土地での公共交通移動は避け、信頼できるドライバーに任せることをおすすめします。



スリランカタクシーチャーターサービスであれば追加費用は必要になりますが日本語ドライバーも手配することが可能です!



1日あたり3000円の追加費用がかかりますが、観光免許も保有している日本語ドライバーを手配できて旅が充実しますね!
公共交通 vs タクシー – 所要時間・料金比較
コロンボや空港からヘリタンスカンダラマまで移動する際の主な手段について、所要時間と費用の目安を以下にまとめました。旅程や予算に応じて検討してみてください。
移動手段 | 所要時間(目安) | 料金(目安) | 特徴・備考 |
---|---|---|---|
タクシー/チャーター(空港・コロンボ発) | 空港から約3.5~4時間コロンボ市内から約4.5~5時間 | 1日あたり1.5万円から2万円 | 最も快適・安心。ドアツードアで移動可能。荷物が多くても楽。複数人で割勘なら割安感◎ |
長距離バス+トゥクトゥク | 約5~6時間以上 | バス代数百LKR+トゥクトゥク約LKR1,000~ | **最安だが乗換え必須。**バスは本数限定。ダンブッラで降車後ホテルまで別途手配必要。 |
鉄道+バス/タクシー | 5~7時間(途中1泊も可) | 列車・バス代合計LKR2,000前後 | **景色は楽しめるが遠回り。**直行ルートなし。カンディ等で途中観光するプラン向き。 |
特に短期間で複数の世界遺産を訪ねたい場合、移動の快適性と時間節約を考えると、初めから車で移動するプランに軍配が上がるでしょう。



旅慣れていない方や時間を有効に使いたい方は無理に公共交通にこだわらず、割り切ってプロのドライバーにお任せするのも賢い選択です。
ヘリタンスカンダラマの料金(宿泊費用)
憧れのヘリタンスカンダラマ、やはり気になるのはお値段ですよね。高級ホテルと聞くと尻込みしてしまうかもしれませんが、シーズンや予約方法によって料金には幅があります。ここでは宿泊料金の目安をシーズンごとにご紹介します。
シーズン別の料金目安
スリランカの観光シーズンは12~3月と7~8月(ハイシーズン)で、この時期は欧米からの旅行者も増えホテル料金も高めに設定されています。
一方、4月や6月、9月~11月は中間期(ショルダーシーズン)で若干割安、5月と10月は雨季にあたるため旅行者も少なくオフシーズンとなり料金も下がる傾向です。
シーズン | 時期 | 1泊1室あたりの料金目安(税・サ込) |
---|---|---|
ハイシーズン | 12~3月、7~8月 | 約60,000円~ |
ショルダーシーズン | 4月、6月、9月、11月 | 約40,000円~ |
オフシーズン | 5月、10月 | 約30,000円~ |
※上記は2名1室利用時の大まかな目安料金です。実際の価格は部屋タイプや予約サイト、為替レートによって変動します。
予約方法で変わる料金



ヘリタンスカンダラマは各種予約サイト(Booking.comやAgoda、Expediaなど)や旅行代理店経由で予約可能です。
公式サイトでも時折キャンペーン料金を提示しています。予約時期も重要で、直前になるほど値上がりする傾向があるため、予定が決まったら早めに押さえるのがおすすめです。
また、連泊する場合や現地ツアーとセットになった宿泊プランを利用すると1泊あたりの単価が下がる場合もあります。例えばスパトリートメントやディナーが付いたパッケージプランなどもあり、こうしたプランは内容と価格をよく見比べてお得に活用しましょう。
ヘリタンスカンダラマの部屋タイプと設備
ヘリタンスカンダラマには全部で約152室の客室があります。客室棟は「シギリヤウィング」と「ダンブッラウィング」という2つのウィングに分かれており、それぞれ2階~7階部分に客室が配置されています。建物が横に長いため、端から端まで歩くと約15分もかかるほど広大です。
部屋のカテゴリーと特徴
お部屋のカテゴリーは大きくスーペリア、パノラミック、デラックス、ラグジュアリー、スイートなどに分かれています(ホテルや予約サイトによって若干名称が異なる場合あり)。違いは主にフロア階数や眺望、広さ、バスルーム設備です。それぞれ簡単に特徴をまとめます。
スーペリアルーム(Superior): ダンブッラウィングの低~中層階に位置するスタンダードなお部屋。広さ約19~40㎡前後。バルコニー付きで、窓からは緑豊かなジャングルや遠方のダンブッラ岩山が望めます。バスタブの有無は部屋によるため、必要な場合は事前に確認しましょう。




パノラミックルーム(Panoramic): ダンブッラウィング上層階(5~6階)に位置し、その名の通りカンダラマ湖とダンブッラ岩山を一望できるパノラマビューが魅力。広さはスーペリアと同程度ですが、眺望を重視する方に人気です。




ラグジュアリールーム(Luxury): シギリヤウィング下層階(2~3階)に位置。名称通り贅沢な造りで、カテゴリー内では比較的広め。バスタブ付きの部屋が多く、ゆったり湯船に浸かって寛ぎたい方に向いています。眺望はジャングル側になりますが、そのぶん緑に囲まれた静かな環境です。




スイート(Suite): 両ウィングの各階に点在する最上級カテゴリー。リビングスペースがあり、室内は広々約80~100㎡以上。ロイヤルスイートなど特別な名前の付いたスイートでは、ジャグジーやパントリーキッチン付きのお部屋もあります。ハネムーンや記念日の贅沢ステイに最適です。




各カテゴリーとも基本設備として無料Wi-Fi、エアコン、ミニバー、セーフティボックス、紅茶・コーヒーセットなど一通り揃っています。
ベッドは高級リネンで寝心地抜群。バスルームにはスリランカ産のアメニティ(シャンプーやソープ)が用意され、スパ気分が味わえます。客室のインテリアは木材や石材を多用し、周囲の自然と調和する落ち着いたデザインです。大きな窓から森や湖を眺めれば、まさに「自然の中にいる」ことを実感できるでしょう。
選び方のポイント: 「せっかく泊まるならシギリヤロックが見える部屋がいい!」という方は、予約時にシギリヤウィングの高層階をリクエストするとよいでしょう。逆に「静かさ重視で緑に囲まれたい」という方はダンブッラウィング側でも◎。なおホテル全体が横長構造のため、部屋によってはロビーやレストランまでかなり歩くことになります。移動が大変な場合は近いエレベーター付近の部屋をお願いするなど、事前に伝えることもできます。
ヘリタンスカンダラマの洞窟レストラン体験(ケーブディナー)
ヘリタンスカンダラマでぜひ体験したいユニークなアクティビティが、洞窟レストランでのキャンドルライトディナーです。ホテル敷地内の岩窟を利用したロマンチックなディナーで、いわゆる「ケーブディナー」と呼ばれる特別プランになります。


洞窟レストランとは?
ライトアップされた神秘的な洞窟の中で、キャンドルの灯りに照らされながらフルコースディナーを楽しむ――まるで映画のワンシーンのような体験です。
ホテル専属シェフ渾身の6品ほどのコース料理が提供され、スパークリングワインやカクテルなどドリンクも含まれます。周囲は熱帯の夜の静寂と虫の声、揺れるトーチの炎…。
五感でスリランカの夜を堪能できるとあって、ハネムーンや記念日旅行のカップルに大人気のプランです。
利用条件と料金
洞窟ディナーは1日1組限定(要予約)で、最低2名から催行されます。料金はお一人あたり約200ドル~と高額ですが、特別な演出やサービスが含まれているため妥当と言えるでしょう。
例えばディナー開始時刻にはホテルスタッフが部屋まで迎えに来てくれ、秘密の場所へ案内してくれる演出があります。
また料理の最後にはサプライズでメッセージプレートや記念ケーキを用意してくれることもあり、プロポーズ演出に利用する方もいるとか。
予約方法
宿泊予約時にリクエストするか、チェックイン後にコンシェルジュデスクで申し込みます。
人気プランのため、確実に利用したい場合は事前に公式サイトや旅行代理店経由で予約しておくことをおすすめします。
天候や安全面の理由から実施場所が変更になる場合もありますが、その際もできる限りロマンチックな代替演出を用意してくれるようです。
ヘリタンスカンダラマのアーユルヴェーダ体験(スパ)
南アジアといえば伝統医療アーユルヴェーダですが、ヘリタンスカンダラマでも本格的なアーユルヴェーダをはじめとするウェルネス体験ができます。
館内にはスパ施設「Coco Spa(ココ・スパ)」があり、豊富なトリートメントメニューで旅の疲れを癒やしてくれます。
スパの特徴: スパルームはカンダラマ湖に面した静かなエリアにあり、窓の外に広がる雄大な湖と緑を眺めながらトリートメントを受けられます。メニューには、本場スリランカのアーユルヴェーディックマッサージはもちろん、スウェーデン式のアロマセラピーマッサージ、フェイシャルエステ、ボディスクラブ、リフレクソロジーなど多彩な施術が揃っています。セラピストは専門教育を受けたプロフェッショナルで、一人ひとりのコンディションに合わせてオイルや施術内容を調整してくれます。
人気のトリートメント例:
- シロダーラ: 温めた薬草オイルを額に垂らし続けるアーユルヴェーダ伝統療法。ストレス解消や安眠に効果的と言われ、ヘリタンスカンダラマでも体験可能です。
- 全身アビヤンガ: 2人のセラピストがシンクロしながら行う全身オイルマッサージ。リンパの流れを促進しデトックス効果があります。
- ハーバルボールマッサージ: 薬草を包んだ温かいハーブボールで身体を優しく押圧。筋肉のこりをほぐし、心身ともにリラックスできます。
施術後はハーブティーを飲みながらリラクゼーションルームでゆったり過ごすこともできます。スパ利用者専用のジャグジーやスチームバスも備えており、トリートメントと組み合わせて利用すると極上の気分に浸れます。
ヘルス&ウェルネスプログラム: スパ以外にも、屋外ヨガクラスや瞑想セッションが開催されることがあります。朝日を浴びながらのヨガ体験は心地よく、旅の思い出に彩りを添えてくれるでしょう。フィットネスジムも24時間利用可能なので、日課のエクササイズを続けたい方にも安心です。
以上、ヘリタンスカンダラマへの行き方からホテルの魅力まで一気にご紹介しました。このホテルはアクセスにひと手間かかる分、到着した瞬間に別世界が広がっています。スリランカの豊かな自然と文化に抱かれながら、特別な滞在をぜひ楽しんでください。
まとめ:ヘリタンスカンダラマで最高の旅を楽しむために
- アクセスは2通り: コロンボ市内や空港から公共交通でも行けますが、効率と快適さを考えると 貸切タクシー/チャーター車移動がおすすめ。乗換え不要で所要約4時間とスムーズです。
- 文化三角地帯の拠点: ホテルはシギリヤやダンブッラなど世界遺産の中間に位置し、観光拠点として最適な立地。ただし森の中の僻地にあるため、滞在中の移動手段の確保はお忘れなく。
- 宿泊料金: 1泊3~6万円程度が目安。ハイシーズンは料金高めなので、予算重視ならオフシーズンや早割を狙いましょう。それに見合う唯一無二の体験が待っています。
- 客室と眺望: 全152室、自然と一体化した設計でどの部屋も雰囲気抜群。シギリヤロックのビューを望むならシギリヤウィング上層階、静寂を求めるならダンブッラウィング側など、希望に合わせた部屋選びが可能です。
- 特別な体験満載: 洞窟ディナーでロマンチックな夜を過ごしたり、本格アーユルヴェーダスパで癒やされたりと、ヘリタンスカンダラマならではの体験をぜひ堪能してください。
雄大な自然に抱かれたヘリタンスカンダラマでの滞在は、きっと一生の思い出になるはずです。事前準備をしっかり整えて、不安をワクワクに変えながら、最高のスリランカ旅を楽しんでくださいね。
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