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2025年最新!スリランカ旅行のベストシーズンはいつ?エリア別気候・服装ガイド

2025年最新!スリランカ旅行のベストシーズンはいつ?エリア別気候・服装ガイド

スリランカは一年中常夏の楽園…と思いきや、実は「旅のベストシーズン」は行き先によって異なります!美しいビーチや世界遺産も、訪れる時期次第では豪雨に見舞われて台無しになってしまうことも…。

せっかくの旅行を失敗しないために、本記事ではスリランカのエリア別の気候特徴や年間の気温、そしておすすめの服装まで徹底解説します。

さらに、ピーク時期とオフシーズンの混雑や費用の違い、簡単な観光モデルコースの例もご紹介。これを読めば、「スリランカ旅行のベストシーズン」がバッチリわかり、季節に合わせた計画で極上の旅を楽しめますよ!

目次

スリランカのベストシーズンはいつ?地域ごとの違いとは

結論から言うと、スリランカのベストシーズン(一年で最も旅行に適した時期)は訪れる地域によって異なります。

スリランカは国土が小さいながらも気候は場所により大きく変化し、南西部と北東部で雨季と乾季が反対になるのが特徴です。

11〜3月:南・西海岸&高原が本命。
5〜9月:北・東海岸が本命(特に5〜7月でも東は晴れがち)。
10〜11月:全土不安定で要注意。

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エリア乾季(観光に最適)雨季の目安観光のポイント(例)
南西部・西部(コロンボ〜西海岸/南海岸)11月〜3月5月〜9月(+10〜11月は全土的に不安定)乾季はビーチResort◎。12〜2月は特に安定しやすい。
北部・東部(トリンコマリー、アルガンベイ等)5月〜9月11月〜3月(+10〜11月は全土的に不安定)5〜7月の雨が多い時期でも東海岸は晴れやすく、ビーチ満喫◎。
中央高地(キャンディ、ヌワラエリヤ、エッラ等)12月〜2月ごろ(上記以外は天候が変わりやすい)乾季は紅茶畑や高原の景観観光に好適。

一般的には「南部・西部エリアは11月~3月頃、北部・東部エリアは5月~9月頃が乾季で観光に適している」とされています。

一方で10月~11月頃は全土的に雨が多い季節の変わり目にあたり、地域を問わず天気が不安定で連日雨になることもあります。そのため10~11月はやや避けるべき時期といえるでしょう。

とはいえ、「雨季=旅行不可」というわけではありません。スリランカでは一方の地域が雨季でも、反対側の地域は乾季であるため年間を通してどこかしら観光に適したエリアがあります。

例えば雨の多い5~7月でも東海岸は晴天率が高く、ビーチリゾートを満喫できます。逆に12~2月の乾季は南西部のビーチや高原の紅茶畑観光に最適です。要するに「スリランカ全体のベストシーズン=自分が行きたいエリアの乾季」と考えればOKです。

スリランカの紅茶畑

なお、ヨーロッパや日本の長期休暇に当たる12月下旬~1月上旬および7月中旬~8月は、天候がどうであれ世界的に観光客が増えるハイシーズンとなります。

特に年末年始は西海岸のホテルが満室になるほど人気で、航空券も高騰しがちです。

一方、雨季に当たるオフシーズンは観光客が少なく、費用も下がる傾向があります。次章以降で詳しく説明する各エリアの気候と合わせて、渡航時期選びの参考にしてくださいね。

スリランカの気候と年間平均気温

スリランカは赤道に近い熱帯性モンスーン気候で、気温は年間を通して高めです。

平地の平均気温はおおむね最低25℃前後~最高30℃前後で推移し、季節による大きな変動はありません。一年中日本の夏のような暑さですが、その代わり降雨パターン(雨季・乾季)の違いが顕著です。

南西部に雨をもたらすヤーラモンスーン(南西季節風)は5月頃から始まり9月頃まで続きます。一方、北部・東部に雨を降らせるマハモンスーン(北東季節風)は10月から翌1月頃までがピークです。

このため「南西部は5~9月が雨季、12~3月が乾季」「北部・東部は10~1月が雨季、5~9月が乾季」という風に季節が分かれます。

高地と低地でも気候が異なります。スリランカ中央部の高原地帯(標高1,500m前後)は年間を通じて冷涼で、日本の春秋のような気候です。

例えば高原リゾートの町ヌワラエリヤでは平均気温は約16℃と低地よりかなり涼しく、朝晩は10℃前後まで冷え込むこともあります。逆に海岸部や北部平野部では夜間でも25℃以上ある熱帯夜が普通で、一日中暑いです。

Tea Fields of Sri Lanka, Single tree hill, Nuwara eliya
高原リゾートの町ヌワラエリヤ

降水量は地域差が大きく、南西のコロンボでは5~8月に月150~200mm超の雨が降る一方で、文化三角地帯(中央北部)のシーギリヤ周辺では同時期でも月20~30mm程度とかなり乾燥しています。

下の表に主要エリアの乾季・雨季の時期と気温目安をまとめました。

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エリア主な都市乾季(観光ベスト)雨季平均気温
南西部沿岸コロンボ、ゴール等12月~3月5月~9月27~30℃前後
北部・東海岸ジャフナ、トリンコ等5月~9月10月~1月28~34℃前後
中央高原キャンディ、ヌワラエリヤ1月~3月5月~7月
10月~12月
15~23℃前後
文化三角地帯シーギリヤ、アヌラーダプラ等ほぼ通年
(特に1月~9月)
10月~12月
(小雨程度)
20~34℃前後

※上記は目安です。実際の気候は年によって変動するため、直前に最新の天気予報も確認してください。

このように地域ごとに最適なシーズンは違いますが、雨季でもスコールは主に短時間(夕方~早朝)に集中し日中ずっと降ることは少ないのもスリランカの気候の特徴です。

したがって雨季でもタイミングを見計らえば観光は可能ですし、雨上がりには緑が一層映える美しい景色が楽しめます。また乾季であっても4月など一年で最も暑い時期には屋外観光が厳しく感じるほどの猛暑日もあります。

旅程を立てる際は「どの地域の何月なら快適か?」を軸に計画すると良いでしょう。

エリア別のベストシーズンと特徴

ではスリランカを大きく4つのエリアに分け、それぞれのベストシーズンと旅行時のポイントを見ていきましょう。

南西部(コロンボ・ゴール等)のベストシーズン

南西海岸エリアは首都コロンボを含む海沿いのエリアで、ゴール旧市街(世界遺産)やビーチリゾートのベントタ、マリンスポーツで人気のヒッカドゥワ、ホエールウォッチングで有名なミリッサなど見どころ満載です。

この地域の気候は雨季と乾季がはっきりしており、11月下旬~3月頃が乾季で観光ベストシーズンになります。乾季の間は晴天率が高く天候が安定しており、海も穏やかでビーチやダイビングに最適です。

逆に5月頃から雨季に入り、特に6~8月は雨量が多くなります。ただし前述の通り雨は夕方~早朝に集中しがちで、一日中降り続くことは少ないのも事実です。

そのため7月~10月上旬は南西部にとってオフシーズンではありますが、日本の夏休みやシルバーウィークに当たるこの時期でも意外と旅行は可能です。

むしろ観光客が少なく穴場シーズンなので、有名レストランや人気ホテルも予約が取りやすいメリットがあります。料金も乾季より下がる傾向があるため、雨を承知でゆったり過ごしたい人には狙い目でしょう。

南西部を旅行する上で注意したいのは4月と10月中旬~11月中旬です。4月は一年で最も暑く、スリランカ人でも日中の外出を避けるほど猛烈な暑さになります。

屋外観光は日陰休憩や水分補給をこまめに行い、無理のない計画を。特に4月13~14日前後はスリランカの新年(シンハラ・タミル正月)で国中がお祝いムードですが、その期間は多くの店が休業するため観光客向け施設以外は閉まっていることがあります。

スリランカの新年(シンハラ・タミル正月)
スリランカの新年(シンハラ・タミル正月)

一方、10~11月は雨季と乾季の入れ替わりで天候が読みにくく、突然の雷雨や洪水のリスクもあるため要注意です。

東海岸・北部(トリンコマリー・ジャフナ等)のベストシーズン

東海岸エリア(トリンコマリー、アルガンベイなど)および北部(ジャフナ周辺)は、南西部とは逆の季節パターンを持つエリアです。

こちらは5月~9月頃が乾季で、観光のベストシーズンになります。特に6~7月はこの地域ではほとんど雨が降らず快晴が続く年もあり、東海岸の海はベストコンディションです。

トリンコマリー近海では5~8月にかけてクジラやイルカに遭遇できる確率が高まるため、夏のホエールウォッチングも人気です。サーフィンの名所アルガンベイもシーズン真っ只中となり、世界中のサーファーが集まります。

トリンコマリー近海では5~8月にかけてクジラやイルカに遭遇できる確率が高まる

雨季は10月~1月頃で、北東モンスーンの影響により北部・東部では激しいスコールが頻発します。特に11~12月は一日おきに豪雨になる年もあり、この時期のビーチリゾート滞在はあまりおすすめできません。

ただし1月~3月は雨季明けの狭間の時期で、雨も減り比較的過ごしやすくなります。完全な乾季ではないものの観光客も少なくなるため、逆に静かな雰囲気を楽しめる穴場シーズンと言えるでしょう。

北部・東部を訪れる際に注意したいポイントとして、まず4月の猛暑があります。特に北部ジャフナは4月が一年で最も暑く、気温が40℃近くまで上がることもあります。日差しが痛いほど強烈になるため、この時期に観光する場合は日傘や薄手の長袖で直射日光を避け、水分補給を忘れずに。

また7~8月にはジャフナ最大のヒンドゥー寺院「ナルア・カンダスワミ寺院」の盛大なお祭りが約25日間にわたり開催され、海外から帰省するスリランカ人も含め人出がものすごく多くなります。

ジャフナ最大のヒンドゥー寺院「ナルア・カンダスワミ寺院」の盛大なお祭り

祭り期間中はジャフナ市内の交通渋滞やホテル不足が深刻になるため、その時期に当たる場合は宿の早期予約が必須です。

中央部(文化三角地帯)のベストシーズン

中央部とはダンブッラ、ポロンナルワ、アヌラーダプラなどスリランカの歴史遺産が集中する内陸エリアで、いわゆる「文化三角地帯」と呼ばれる地域です。

このエリアは年間を通して降水量が少なめで、特に乾季にあたる1月~9月は晴天の日が多く観光に最適です。

スリランカを代表する世界遺産の古都や遺跡群が点在し、サファリや熱気球などのアクティビティも楽しめる大人気エリアですが、乾季であれば広範囲に点在する名所も効率よく回りやすいでしょう。

Safari with elephants. Sri Lanka, national park. 4x4 vehicle tourism. Nature game drive and wildlife tour for tourists. Animal watching from car in Kaudulla. Travel in Srilanka. Asian mammals.

一方、4月~6月は中央部にとってオフシーズン気味の時期です。この時期は観光客がやや減るため、ホテルが取りやすくなったり料金がオフシーズン価格になるメリットがあります。

有名ホテルでもアップグレードや特別オファーを受けられることがあるので、混雑を避けてゆっくり遺跡巡りをしたい人には4~6月も狙い目です。

ただし4月は猛暑となるため、日中の遺跡観光は強い日差し対策(帽子・日焼け止め)や適度な休憩が欠かせません。

また中央部を旅行する上で知っておきたいのが観光ピークとなる時期の混雑です。8月上旬~中旬にキャンディで開催される仏歯寺のエサラ・ペラヘラ祭(ペラヘラ祭り)の頃と、年末年始は中央部の遺跡にも観光客が集中します。

Esara Perahera Festival (Sri Lanka Kandy). Shooting Location: Sri Lanka, Kandy

例えばペラヘラ期間中はキャンディとセットでシーギリヤロックなど文化三角地帯も訪れる旅行者が増えるため、シーギリヤロックの頂上へ登る階段が渋滞してしまったり、入場券売り場に長蛇の列ができることもあります。

Spectacular view of the Lion rock surrounded by green rich vegetation. Picture taken from Pidurangala Rock in Sigiriya, Sri Lanka.

この時期に訪れる場合は朝一番の早い時間に観光を始める、ガイドを手配してチケットを先に購入してもらうなど、混雑回避の工夫をしましょう。

✔シギリヤロックのベストシーズンは?
文化三角地帯の目玉である世界遺産シギリヤロックは基本的に一年中観光可能です。ただし遺跡の露天部分が多く日陰が少ないため、暑季には体力的にかなり堪えます。午前中早めか夕方遅めの時間帯に登れば日差しが和らぎ快適で、観光客も分散して比較的登りやすいです。特に4~5月の暑い時期やペラヘラ直後の8月中旬は、正午前後の登頂は避けるのが無難でしょう。天候面では、3月末~4月や11月頃に一時的なスコールで岩山が滑りやすくなることがあります。雨季終わりの12月などは階段が濡れている場合もあるので足元に注意してください。ベストは空気の澄んだ12~2月朝一番で、頂上から遠くまで見渡せる爽快な景色が楽しめます。

高原(中央高地)エリアのベストシーズン

中央高地エリアはキャンディやヌワラエリヤ、エラなど山岳と茶畑の広がる地域です。

標高が高いため年間を通じて冷涼で、避暑地としても知られています。このエリアのベストシーズンは乾季の1月~3月頃で、年間でもっとも雨が少なく天気が安定する時期です。

雨が降っても短時間のスコール程度で終わる日が多く、青空の下で雄大な景色を満喫できます。ヨーロッパからの長期旅行者も多い人気シーズンなので、高原列車(紅茶列車)の指定席や人気のブティックホテルは早めの予約がおすすめです。

Happy smiling woman looks out from window traveling by train on most picturesque train road in Sri Lanka

5月~7月は欧米人観光客が減り比較的空いているため、一部ホテルではプロモーション料金になることもあります。

ちょうどイギリス統治時代から続く「ヌワラエリヤ花祭り」などイベントも春から初夏にかけて開催され、ゆっくり滞在するには良い時期です。

ただし6月頃は南西モンスーン(雨季)が高原にも影響しやすく、山間部の天気が急変しやすい点に注意しましょう。特に標高2,000m級のホートンプレインズ国立公園やスリパーダ(聖地ピーク)では霧や豪雨で視界ゼロ…ということもあります。レインジャケットなど雨具は忘れずに持参してください。

高原エリアでもう一つ注意したいのは8月です。8月のキャンディは前述のペラヘラ祭りで国内外から観光客が殺到し、街全体が大混雑となります。

狭い街に人と車が溢れるためホテルも取りにくく、普段は穏やかな高原リゾートもこの時期ばかりは喧騒に包まれます。祭り見物が目的でなければ、8月はキャンディ以外のエリアで過ごすか時期をずらすのが無難でしょう。

一方11~12月は北東モンスーンの影響で高原にも雨が増え、気温もかなり下がります。特に夜間は10℃前後まで冷え込み暖房設備のない宿では寒さを感じるほどです。高原へは乾季~初夏にかけて(1~5月)訪れるのがベストと言えそうです。

旅行中の服装アドバイス:気温差と日差し対策

「スリランカでは何を着ればいい?」と悩む方も多いでしょう。基本的には年中暑いため服装は夏服中心でOKです。日中は半袖Tシャツに薄手のロングパンツやショートパンツで過ごし、サンダルでも問題ありません。

特に海岸部やコロンボなどでは冷房が強い施設が多いため、ショッピングモールやレストランでは羽織れる薄手の上着が一枚あると安心です。日差しが非常に強いので、帽子・サングラス・日焼け止めは必需品です。屋外観光では日傘を差している観光客の姿もよく見かけます。

高原地帯や夜間の移動では軽い防寒対策も必要です。キャンディや高原リゾートでは朝晩は気温が20℃を下回り肌寒く感じる日もあります。

薄手の長袖シャツやカーディガンなどを用意し、体温調節できる服装を心がけましょう。特にヌワラエリヤやエラでは夜は上着がないと震えるほど冷える場合もあります。一方で日中は日差しが強く日焼けしやすいので、曇りの日でも油断せずUV対策をしてください。

女性旅行者で注意したいのは寺院参拝時の服装です。スリランカの仏教寺院やヒンドゥー寺院では露出の高い服装(ノースリーブや短いパンツ、スカート)は好まれません。肩や膝が隠れる服を着用し、ストールやパーカーで肌を覆えば安心です。ビーチでは水着やタンクトップでも構いませんが、観光中は現地の文化への配慮も忘れずに。履物はサンダルが楽ですが、遺跡や森林での観光・トレッキングにはスニーカーなど歩きやすい靴がベターです。特に雨季は道がぬかるむこともあるので、防水の靴か替えの靴を用意すると良いでしょう。

7月・8月のスリランカってどう?気候と旅行のポイント

夏休みにスリランカ旅行を検討している方向けに、7~8月の気候やイベントについてまとめます。7月・8月は南西部にとって雨季、東海岸にとって乾季というちょうど正反対の時期です。

気温・天候

7月・8月は一年で最も気温が高い時期の一つです。平地の平均最高気温はコロンボで約30℃、最低でも26℃前後と一日中とても暑くなります。

内陸部のキャンディでも最高気温は28℃前後まで上がり、夜間は20℃近くまで下がります。湿度も高く蒸し暑いため、こまめな水分補給が大切です。

南西部では短時間の激しいスコールが時々ありますが、一日中雨になることは少ないでしょう。一方、東海岸や北部は晴天の日が多く、海も穏やかです。

もし7~8月に南西部(コロンボやゴールなど)を訪れるなら、雨具は携行しつつ雨の合間に観光する形になります。

Aerial view of Galle Fort in Sri Lanka
Galle – ゴール

逆に東海岸(トリンコマリーやパッシクダ)を目指すなら真夏の青空と美しいビーチを満喫できるでしょう。

祭り・イベント

8月といえば何と言ってもキャンディのエサラ・ペラヘラ祭です。

毎年7月末から8月にかけて10日間ほど開催されるこのお祭りは、象の行列や伝統舞踊が繰り広げられるスリランカ最大級の仏教行事。期間中はキャンディの街に国内外から人々が押し寄せ、ホテルは満室、街は熱気に包まれます。

観光で訪れる場合はパレード鑑賞席のチケット確保や宿の早期予約が必要になります。

また北部ジャフナでも先述のナルア・カンダスワミ寺院の祭りが7~8月にあり、こちらも25日間にわたる大規模なヒンドゥー教のお祭りです。地元の人々の信仰行事ですが、期間中は街全体が賑わうため交通や宿泊に影響します。

観光状況

7~8月のスリランカは、西部・南部では欧米からの旅行者が減るオフシーズンです。

雨季のためリゾート地も閑散としており、ホテル料金や航空券も年間で比較すると安めになる傾向です。実際、日本の大型連休シーズンではありますが、世界的にはこの時期のスリランカ旅行者はやや少なめなので、観光地もゆったり見て回れるでしょう。

一方で東海岸はまさにトップシーズンで、トリンコマリー周辺のリゾートホテルは多くの観光客で適度に活気があります。

trincomalee, sri lanka. 14th august, 2023: hindu temple in trincomalee beach, sri lanka
トリンコマリー

シュノーケリングやダイビング、サーフィン大会など夏ならではのアクティビティも各地で開催されています。

Surfing Spots in Sri Lanka

野生動物スポット

夏は乾季に当たる内陸部で野生動物を見るチャンスでもあります。

特に有名なのが毎年7~9月頃にミンネリヤ国立公園で見られる「象の大集合」(The Gathering)です。水の少ない乾季には周辺地域から約150~200頭もの野生象がミンネリヤ湖に集まる光景が見られ、迫力満点です。

Minneriya Elephant Gathering

8月はそのピーク時期に当たるため、サファリ好きならこの時期に中央部を訪れる価値大です。ただしサファリは雨天だと動物が出てこない場合もあるので、天候が安定している日を選んで訪れましょう。

総じて7~8月は「東を攻める夏、南を攻める冬」と覚えておくと計画しやすいです。夏休みにスリランカへ行く場合は、東海岸や文化三角地帯を中心にルートを組めば天候に恵まれるでしょう。キャンディの祭り見物も絡めれば、一生の思い出になること間違いなしです!

ハイシーズンとオフシーズン:混雑度と費用の違い

スリランカ旅行の計画を立てる際、「ハイシーズン(繁忙期)に行くか、あえてオフシーズン(閑散期)を狙うか」も悩みどころですよね。ここでは観光客の混雑具合や航空券・宿泊費用の傾向について整理します。

一般的に、乾季=ベストシーズン=観光客が多いという構図になります。欧米ではクリスマス休暇から春先にかけてが旅行シーズンであり、ちょうどスリランカ南西部の乾季と重なることから、12~3月は世界中から旅行者が訪れます。そのためこの時期は航空券やホテル代金も高騰しやすく、早めの予約が肝心です。

特に人気リゾートや有名ホテルは満室が続くこともあるので注意しましょう。一方で雨季=オフシーズンは観光客が減るため、旅行費用を抑えたい人には狙い目の時期です。

オフシーズンに設定された格安ツアーや航空券セールを利用すれば、同じプランでもハイシーズンよりずっと安く済むことがあります。「物価が安い国」と言われるスリランカですが、意外と旅行コストはシーズンによって変わるのです。

また、混雑度合いも旅の満足度に影響します。ハイシーズン中の観光地はツアーバスや団体客で溢れ、世界遺産の遺跡では入場に行列ができたり写真撮影にも順番待ち…ということもあります。例えば先述したように、年末年始や8月のペラヘラ祭シーズンは特に混雑が激しいので、人混みが苦手な方はこれらピーク時を外すのがおすすめです。逆にオフシーズンは観光客が少なく、遺跡やビーチを自分たちだけで独占できるような贅沢な体験ができるかもしれません。宿も空いているため、「あえてオフシーズンに行って静かなスリランカを楽しむ」という通な旅もアリでしょう。

ただしオフシーズンは天候リスクがある点は忘れずに。特に10~11月は全土で大雨の可能性が高く、屋外観光がしづらいです。

またアクティビティによっては催行されないもの(例:海が荒れる時期のホエールウォッチングやトレッキング中止など)もあります。費用重視でオフシーズンを狙う場合でも、「絶対にやりたいこと」が雨季に当たらないかどうか事前に確認しましょう。

▶ワンポイント:迷ったら「肩のシーズン」を狙うのも手です。たとえば2月後半~3月や9月は比較的どの地域も天気が安定し、かつ極端な繁忙期でもないため旅行しやすい傾向があります。この時期は航空券も年末年始ほど高くないうえ、観光客もピークを外れて適度に少なめです。天候・費用・混雑のバランスが取れた時期として検討してみてください。

スリランカ観光モデルコース(6泊7日プラン例)

最後に、ベストシーズンを踏まえた観光モデルコースの一例をご紹介します。スリランカは見どころが散らばっているため、効率よく回るには訪問順が重要です。ここでは王道の世界遺産とビーチを組み合わせた6泊7日のコースを例にします(※各日程は目安です)。

<モデルコース例:南部&文化遺産満喫 6泊7日>
1日目: 【日本発~コロンボ着】夜にコロンボ国際空港到着。空港近くのネゴンボに移動しホテル泊(長旅の疲れを癒やす)
2日目: 【文化三角地帯へ移動】午前にネゴンボを出発しシーギリヤへ(車で約4時間)。午後はシーギリヤロックに登頂・古代宮殿跡を観光。シーギリヤ村のホテル泊
3日目: 【歴史遺産巡り】朝一で世界遺産ポロンナルワの遺跡群を自転車で散策。その後ミンネリヤ国立公園でサファリ(野生象探し)を体験。夜はダンブッラ泊
4日目: 【高原の街キャンディへ】ダンブッラ石窟寺院観光後、キャンディへ移動(車で約3時間)。夕方にキャンディ湖畔散策&仏歯寺参拝。キャンディ市内泊
5日目: 【南部ビーチリゾートへ】朝、紅茶列車でキャンディから高原経由コロンボ方面へ(※鉄道の旅を楽しむ)。午後にゴール到着後、オランダ要塞の街並み観光とゴールビーチで夕日鑑賞。ゴール泊
6日目: 【南部海岸を満喫】早朝ミリッサ発のホエールウォッチング船に乗り巨大な青い海のシーマメを見る(12~4月におすすめ)。午後はウナワトゥナビーチでシュノーケリング。ゴール泊
7日目: 【帰国へ】午前にゴールを出発し専用車で空港へ(約2~3時間)。コロンボ空港発のフライトで日本へ

上記は一例ですが、乾季(11~3月)なら南部のビーチ中心に、雨季の夏(7~8月)なら東海岸中心にアレンジするのも良いでしょう。

例えば夏のプランなら5日目以降をゴールではなくトリンコマリー方面に変え、東海岸でマリンスポーツや離島ピジョン島でのシュノーケリングを楽しむプランにすることもできます。

スリランカはコンパクトな国土ながら見どころが凝縮されているため、1週間あれば主要スポットはひととおり回れます。旅程作りに迷ったら、当記事末尾の参考資料にある現地旅行会社のモデルコース紹介記事もぜひ参考にしてください。

まとめ:スリランカ旅行ベストシーズンのポイント

スリランカの気候は二つのモンスーンに左右され、南西部(コロンボやゴール)は12~3月が乾季、北部・東部(トリンコマリーやジャフナ)は5~9月が乾季になります。それぞれの地域で天気の良い時期=ベストシーズンと考えましょう。

雨季でも旅行は可能! スリランカの雨は短時間のスコール中心で、一日中降り続くことは稀です。観光客も減るためオフシーズンは穴場です。費用を抑えたい場合はあえて雨季を狙うのも一つの手でしょう。

服装は基本夏服でOKですが、冷房対策や高原の朝晩用に薄手の上着を用意しましょう。日差しが強いので帽子・日焼け止め必須です。寺院参拝時は肌の露出を控え、肩と膝を隠す服装でマナーを守ってください。

7~8月の旅行は、南西部は雨季である反面、キャンディのペラヘラ祭など見所も多い時期です。東海岸は乾季でビーチリゾートに最適なので、目的に合わせて行き先を選びましょう。象の大集合など季節限定の野生動物イベントも見逃せません。

航空券やホテル代はシーズンで差が大きいです。ベストシーズン中(12月末や8月)は料金が高く混雑も激しいため、肩の時期(3月や9月)を狙うと天気も良くコスパも高くなります。旅費重視なら雨季の格安プランも検討し、渡航時期を賢く選びましょう。

以上、スリランカのベストシーズンと旅行計画のコツを総まとめしました。気候とシーズナリティを押さえておけば、スリランカの魅力を存分に楽しめること間違いなしです。ぜひ本記事を参考に、最高のタイミングでスリランカ旅行へ出かけてくださいね。素晴らしい旅になりますように!

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